清宮幸太郎 リスペクトを込めて「長嶋茂雄賞」第1号に名乗り 「圧倒的な成績が必要になってくる」
エスコンで自主トレを行った清宮=撮影・榎本真之
記念すべき第1号は俺だ!
日本ハムの清宮幸太郎内野手(26)が13日、エスコンフィールド北海道で取材に応じ、日本野球機構(NPB)が新たに創設を決めた「長嶋茂雄賞」の受賞第1号を熱望した。同賞は打者の功績をたたえるもので、2026年シーズンから授与される。
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国民的スターの長嶋茂雄氏が今年6月3日に89歳で亡くなり、その名を冠した賞が生まれた。シーズンを通じて最も顕著な活躍を見せたNPB所属の野手1人が対象。プレーでファンを魅了するなど、日本プロ野球の文化的公共財としての価値向上に貢献した選手が表彰される。
存在感を示した2025年シーズン
オフに入って日本ハムでは伊藤が沢村賞、ゴールデングラブ賞に輝くなど、シーズンを通した活躍が認められている。清宮幸も今季は3年ぶりに規定打席をクリアし、打率.272、12本塁打、65打点をマーク。リーグ最多安打にはあと1本と迫った。タイトルや賞が現実味を帯びている。

目指すは他を圧倒する成績
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当然、来季はさらに飛躍するつもりで「長嶋茂雄賞ができましたよね。あれはすごいです。野手1人が選ばれるということで、すごく名誉なこと。取れたら最高です」と目を輝かせた。
投手の最高の栄誉とされる沢村賞と対照的に、野手のナンバーワンを証明するような賞になりそうだ。選考基準などの詳細は後日に発表される見通しだが「圧倒的な成績が必要になってくるんじゃないですかね。両リーグで1人。来年、チャンスがあったら頑張ります」とイメージを膨らませていた。
ミスタープロ野球に最敬礼
ミスターの愛称で親しまれた長嶋氏は、日本プロ野球の象徴だった。選手として偉大な成績を残し、監督時代を含めてファンから絶大な支持を受けた。20代半ばの清宮幸は長島氏の活躍をリアルタイムで見られなかったが、偉大さは十分に理解している。「監督時代も記憶にはないです。もう、レジェンドという感じ。昔の映像とか見ていたらすごいスターだし、みんなからの愛されっぷりはすさまじい。生で(選手時代を)見られていない僕らにもそれが伝わってくるので、すごい方ですよね」と敬意を表した。
元ラグビー選手の父を持ち、ホームランバッターとしての才能を開花させた。高校時代から注目され、鳴り物入りでプロ入り。スターの資質を備えた清宮幸は、長島氏の名にふさわしい活躍を心に誓っていた。
