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2025/12/04 19:50 NEW

【一問一答】万波中正 横尾コーチの教えがフィット「トレンドとは逆、オールドスクールな感じのことを」

来季の目標を書いた色紙を手に笑顔の万波=撮影・松本奈央

あらためて口にした松本剛の功績

 日本ハムの万波中正外野手(25)が4日、エスコンフィールド北海道で契約更改交渉に臨み、3000万円アップの年俸1億9500万円でサインした(金額は推定)。昨オフは米国に渡って最先端の技術やトレーニング法を学んできたが、このオフは国内にとどまり、横尾俊建打撃コーチ(32)の教えに沿って打撃を磨くつもり。「ぶっちぎる」を来季のテーマに据え、一層のレベルアップを図る。一問一答は以下の通り。

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―サインは
「しました。上げてもらってサインしました」

―球団からの評価は
「もっとできるでしょ、と言ってもらって。自分でもそう感じますし、球団からの期待も感じるので。もう11月中から来年に向けてトレーニングを始めていますけど、あらためてここから全力で。そういう気持ちです」

―球団に要望することはあったか
「外野の芝生が後半、かなりコンディションが悪かったので、なんとか改善してほしいと伝えました。大事なシーズン終盤戦で、芝生が緩くなったり、というところがあったので。そこはなんとか改善していただきたいですと伝えました」

―増額分の使い道は
「全然、考えていないですけど、今まで欲しいものが結構あったんですけど、もう特に…。今すぐ何が欲しい、あれが欲しいはないので。さむい回答ですけど、普通に貯金…貯金というか、資産を増やしていけるようにしたいです」

―今季は2年ぶりに20本塁打を記録し、CS(クライマックスシリーズ)ファイナルまで進んだ。振り返って
「本当に悔しさしかないですし、自分のせいで優勝を逃したと思っています。そういう面では申し訳なさや責任を感じます」

―打撃面か
「バッティングも守備もうまくいかないことが多かったです。打つ方に関してよく目にする数字を見れば、うまくいかなかったですけど、成績を上げるための要素、細かい数字とかは、ほぼほぼ今までの自分のキャリアの中で一番いい数字が出て。打球方向の改善だけで、今年と同じクオリティーでも結果を全然、変えられたなという数字が出ているので。オフからやってきた取り組み、挑戦がうまくいかなかったというところですけど、十分に改善できるなと感じています。それ以上に守備が、今までなんの気なしにやっていたプレーも、したことがないミスが起きて難しく感じたり。初めて守備に関して深く考えて反省したり、という1年になったので。そこが一番、難しかったところかなと」

―守備でそこまで悩んだことはなかったか
「なかったです。ただチャージして捕って投げて。ざっくり言えば、それぐらいの感覚でやっていたので。そこを狙えば、そこにボールが行くし、というぐらいの感覚でやっていたので。少しそれたり、思ったような送球の強さを出せなかったり。捕ったのに落としたりとか。そういう経験は野球をやってきて、ほぼほぼしたことがなかったので。いろんなことが出て、すごい悩みましたし、守備って難しいなと思いました。なんとか今後の野球人生の反省にしないといけないなと感じています」

―経験したことで、より高みが見えたか
「どうですかね。守備に関してすごい考えるようになったので、特に捕球に関しては、こうやっていたからミスをしたんだなということがある程度、最後までやって見えてきた感じがしましたし。そういった再現性は今までよりも期待できるのかなと思います。スローイングは感覚の面が大きいので、いっぱい投げるなり、ゴロのチャージの後のスローイング練習を増やすなりして、つかんでいけたら。筋力トレーニングも含めて改善していかないといけないなと思います」

―センターを守る機会も増えた
「センターはやってみて向いてないなと思いましたね。シンプルに脚力勝負の側面が大きいので。両翼だったら判断、追い方、1歩目である程度、カバーできる感じがほとんどだと思うんですけど。センターとなると、かなりの距離を走って捕球しないといけない。そこは、どうしても、めちゃめちゃ足が速い人とは、埋められない差がある気はしましたね」

―昨年は海外で自主トレも。このオフは
「9月末に横尾コーチが1軍に来て、コミュニケーションを取りながら、いろんな提案をしてもらって。バットを立てて構えるとか、ポイントを前にしたり。9月末の試合から練習、CSファースト、CSファイナルとすごくいい手応えを感じてシーズンを終われたので。基本的にはその形をやり続ける。今年はアメリカには行かず、横尾さんから教わっていることをやり通すという形で考えています」

―来季の目標は
「数字に関しては具体的な何かはあまり考えていなくて。とにかくぶっちぎりたいなと思っています。ここ2年ぐらいは、4月の開幕に向けていい準備ができればいいなと思っていたんですけど、来年は2月1日に今までとはるかに違う姿でキャンプインしたいなと思っています。来年に懸ける決意、意気込みをそういう姿で皆さんに表現したい。2月1日、今までの自分をはるかに超えたベストの状態でキャンプインしたい。それが一番だなと思います」

―今年のキャンプではMVPを狙うと。来年も
「その気持ちですし、優勝、日本一。とにかくチームの勝利に向かって頑張りたい。今年、あらためて思いましたけど、優勝するためには自分がかなり高いレベルの数字で結果を出すことが間違いなく必要なことだと思うので、そこに向けて頑張りたい」

―自分のせいで優勝を逃したと。その発言の理由は
「足りないところは正直、全て。走攻守すべてにおいて優勝するチームの中心としてやると考えた時に、全然至らなかった。責任を感じるところとしては、僕はここ2年くらい毎日、試合に出させてもらってきた中で、ボスが優勝を目指すにあたって、僕がキャリアハイを出すとか、しっかりと活躍することが大前提にあったと思います。実際、モーレ(レイエス)があれだけ活躍して、郡司さん、ジェッシーがしっかり結果を残してくれる中で、前提を崩してしまったのは、僕の結果かなと思う。それでレギュラーシーズン、あと、なんゲームか届かなかったんじゃないかなと感じます。最後、CSファイナルも調子は良かったですけど、モイネロ投手を相手にチャンスで2度、凡退して。1点、2点の勝負になった時に、どちらかで僕が打っていればCSも優勝できたな、日本シリーズに行けたと、モロに感じて。優勝を逃したのも、日本シリーズに行けなかったのも、でかい責任が自分にあると感じました」

―キャンプインに合わせる。原点に戻るという形か
「原点といえば原点。もう一回、自分でポジションを取り直す、今はそういう気持ちなので。2軍と1軍を行ったり来たりしている時は、まず2月1日のキャンプ一発目でアピールしないといけないという気持ちでオフシーズンを過ごしていましたし。限りなくそれに近い気持ち。納得するオフを過ごすためにも、2月の一発目でめちゃくちゃいいパフォーマンスを出せるようにする。ということは、もたもたできないので。そのぐらいの気持ちでやっているという感じですかね」

―松本剛が抜けて主力野手としてリーダーの自覚も

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