【一問一答】万波中正 〝あの人〟から借りたバットで先制打「素振りで借りた時にすごい良かったので」
二回1死三塁、万波(中央)が先制打を放つ=撮影・井上浩明
■2025 パーソル クライマックスシリーズ パ ファーストS第1戦 オリックス0-2日本ハム(10月11日、エスコンフィールド北海道)
日本ハムの万波中正外野手(25)が「7番・右翼」で先発出場。二回1死三塁で左前に先制打を放ち、試合の流れを引き寄せた。腰痛のため、リーグ終盤戦を欠場していたが、昨年も結果を残した大舞台で、今年もいきなり躍動した。ヒーローインタビュー、試合後の一問一答は以下の通り。
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【ヒーローインタビュー】
―大事な1戦目で勝利を手にした。今の気持ちは
「本当にうれしいですし、こういう素晴らしいピッチャーから1戦目を取れたというのは、チームとしてすごい大きいと思うので、本当にうれしく思います」
―二回裏、三塁ランナーに郡司。どんな狙いで打席に向かったか
「数少ないチャンスになるなと思っていましたし、郡司さんが長打を打ってくれて、1アウト三塁というところで、なんとか前に飛ばして、事が起きてくれたら点が入るんじゃないかなと思って打席に入りました」
―その一打が先制打となり、ベンチは総立ち。球場の雰囲気もガラッと変わった
「そうなんですか(笑)。僕も夢中だったので、全然分かっていなかったですけど、いけるという雰囲気になったら、良かったかなと思います」
ヒーローインタビューで笑顔を見せる万波(中央)=撮影・松本奈央
―そこからチームが勢い付いたのでは
「はい、そう思います」
―去年のCSファーストステージでも土壇場でチームを救うホームラン。勝負どころでの一打が光っている
「本当にこういう試合で、大きい試合で活躍したいというのはありますし。…なに言おうとしたんだっけ?(笑)。本当に負けられないというところで、いつもより気合が入る中で、それが本当に良いふうに結果になっているかなと思います」
―ファイナル進出王手。あすはどんな戦い、バッティングを見せてくれるか
「あした勝って決めて、福岡に行きましょう。以上です」
【試合後取材】
―先制タイムリー。読み通りのバッティングができたか
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「球種自体は少ないので、どこかでフォークが来るだろうな、というのもありましたし、バッテリーからしたら、三振を取りたい場面なので、フォークは常に念頭に置いての打席になりました」
―体勢的には泳いでいるように見えたが、いけるという感じはあったか
「158キロ出るフォークピッチャーで、泳がないと無理じゃないですか(苦笑)。なので、うまく打てたなとは思いますけど」
二回1死三塁、万波(中央)が先制打を放つ
―腰痛で離脱していたが、大事な試合で打てたことへの心境は
「それはすごく良いことだと思いますし、復帰して1発目の試合でインパクトを残せたなと思うので、それはすごく良かったですし。何より結果的に決勝点だったので、勝ちに直結する1本が打てたというのは、すごく良かったなと思います」
―やはり気持ちが上がる部分はあるか
「そうですね。それはすごくうれしいですし、自分自身ここから良い流れになったらいいかなと思います」

―レギュラーシーズンとは異なる試合の中で、打席で昨年のことを思い出したりしたか
「去年のCSですか?ないです(笑)」
―あの劇的なホームランを
「いや、そんなのに浸っている余裕はないですね(苦笑)。相手も全然、違うので。全く同じ場面が来たら、(頭を)よぎるとは思いますけど、きょうのところは全然そんなことはないですし。また新しい気持ちで、試合には入れたかなと思いますね」
二回1死三塁、先制打を放った万波
―バットを替えていた
「グワチョ(マルティネス)のバットを試合前に素振りしていて。素振りで借りた時にすごい良かったので、試合で使っていいかと言って、1打席目で使わせてもらいました」
―2打席目で元に戻した理由は
「勘で(笑)」
―打ったのに元に戻すのも珍しい
「深い理由を求められても(笑)」
五回、先頭の万波(右)が二塁打を放つ
―感覚的なものか
「あっちがいい気がしました、あの打席は」
―マルティネスのバットはトルピード(魚雷バット)か
「トルピードですね、緩やかな感じですけど。すごく素振りしていて良かったので、ちょっと貸してもらいました」
―山下対策ということではなく
「はい。それはあまり関係なく」
―良かった点の詳細を
「素振りした感覚についてですか?」
―振ってみて良かったというが、どういうところが良かったのかなと
「振りやすかった、以上の言語化ができないんですけど、それでよければお願いします」
