杉浦&玉井&伊藤 3投手が恒例の野球教室 エース右腕が次世代の道産子スター誕生に期待
野球教室に参加し、打撃を披露する伊藤(手前右)=撮影・松本奈央
ネクスト・サークルでちびっ子球児と交流
日本ハムの杉浦稔大投手(33)、玉井大翔投手(33)、伊藤大海投手(28)が28日、「ネクスト・サークル supported by イオン北海道」の一環で、エスコンフィールド北海道で行われた野球教室に参加した。江別市、千歳市の小学5年生約90人と、1時間半にわたって笑顔あふれるひとときを過ごした。
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3人は今回、キャッチボールとトスバッティングを指導した。プロの技術を披露する場面では、マウンド上の杉浦が玉井のミットを目がけて速球を投げ込んだ。一方、伊藤はトス打撃でライトブルペンに飛び込む柵越え弾をかっ飛ばし、「ちょっと格好付けたかったのでやりました。手応えバッチリでした」と、子どもたちと一緒になって笑顔で大喜びした。
野球教室に参加した江別市、千歳市の小学5年生約90人と道産子3投手
野球に汗を流す子どもたちのために
「ネクスト・サークル」は、9人揃わずに少人数で野球をしている小中学生も、野球への意欲を持ち続けられるように―という願いをこめて、北海道出身の日本ハム選手たちが「チーム北海道」として野球教室や用具支援などを行っているもの。
佐呂間町で生まれ育った玉井は「北海道出身の選手がチームの中にも増えてきていますし、そのメンバーで少しでも北海道に恩返しできればいいなと思ってやっているので、その気持ちが少しでも子どもたちに伝わったら良いなと思います」と意義を語った。
野球教室に参加し、笑顔の玉井
憧れのプロ選手もかつては野球少年
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プロ選手による野球教室。開催することの大事さを最も感じているのは、ほかでもない現役のプロたちだ。杉浦が「僕も少年時代、元プロによる野球教室の記憶がある。それが現役の選手の野球教室となると、子どもたちが大人になった時にも記憶に残っていると思う。そういった体験を少しでも、こういう立場で提供できるのであれば、貢献できたらうれしいなという気持ちでやっています」
投球を披露した杉浦(手前右)
伊藤も「僕も盛田幸妃さんに野球教室をやってもらいましたし、実際に目で見て、近くで感じられることは、普通に過ごしていたらなかなかないと思うんですけど、こういうことをきっかけに、ファイターズの選手と実際に会って、ファイターズでプレーしたいとか、そう思ってもらえるならすごくうれしいです」。同郷の名投手からもらった思いを、今度は次世代の子どもたちに受け継いでいこうとしている。
柵越えを放ち、ドヤ顔の伊藤
沢村賞右腕からのメッセージ
今年、道内球界にとってうれしいニュースとなったのが、道産子では初となる伊藤の沢村賞受賞だ。この日、指導を受けた子どもたちから、伊藤に続く沢村賞投手が誕生する可能性だってある。
「すごく出てきてほしいですし、すごく光栄なことなので、僕も目指してもらえるような選手であり続けたいなと思います」。今秋のドラフトでは、史上最多となる16人の道内関係選手が指名された。プロ選手からの教えが、新たな道産子スターを生み出していくはずだ。
柵越えを放ち、ドヤ顔の伊藤(右)