コンサドーレ
深井一希 有終の舞台へ「自分がピッチに立てるとは正直想像できなかった」
■11月28日、札幌・大和ハウスプレミストドーム
北海道コンサドーレ札幌は28日、札幌市内で翌日に控えるシーズン最終節・愛媛戦(午後2時開始、プレド)へ向けて全体トレーニングを行った。練習は冒頭15分のみ公開された。今季限りでの現役引退を表明しているMF深井一希(30)は、最終調整を終え「ケガなく終われてほっとしています」と安堵の表情。ホームの大声援を受け、札幌一筋13年の集大成を見せる。
引退発表から2カ月。5度の手術を経験した両膝の痛みと闘いながら、この舞台を目指してきた。「発表したことで覚悟を決めて、どれだけ痛みがあろうと最後までやりきろうと闘ってきた。(状態は)6、7割ぐらいまで仕上がっている。ピッチに立つからには良いパフォーマンスを出して貢献したいし、その自信がある」と力強く決意表明した。

膝の状態はシーズンを通して常に一進一退だった。患部にたまった水を抜き、痛み止めの注射を打ち、ときには薬を服用してコンディションを整えた。深井はカウントダウンの日々を「(引退を)決めたものの、自分がピッチに立てるとは正直想像できなかった。一日一日、もっと言うと1メニューをこなして、なんとか戦っていかないと先がない状態だった。一日を戦っていく中で、きょうを迎えられた」と振り返る。
