コンサドーレ
2025/09/26 15:45 NEW

【一問一答】引退発表の深井一希「自分の中で最大限やりきった。最高のサッカー人生」

現役引退について取材を受けるMF深井=撮影・桜田史宏

最後まで期待してくれた人のために

 今季限りでの現役引退を発表した北海道コンサドーレ札幌のMF深井一希(30)が26日、札幌市内で取材に応じ、決断に至った経緯を明かした。度重なる大ケガに見舞われながらもピッチに立ち続けた〝不屈の男〟は「自分の中で最大限やりきった。最高のサッカー人生」と、潔くスパイクを脱ぐ。一問一答は以下の通り。

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―決断の理由は
「1つ目は去年から今年にかけて特に膝の痛みが強かった。それに耐えながらやっていたけど、痛みに耐えることが厳しくなった。精神的にも疲れ切ってしまったのが大きな理由です。それと同時に今後は指導者になりたいという強い気持ちがあった。次のステップに進んだ方が良いと自分の中で感じていました」

―何度もケガを乗り越えた。昨年9月の復帰以降のコンディションは
「コンディションよりも痛みが毎日あった。正直、練習に出られるような状態ではない中でやっていた。毎日、毎日それが続くので自分の中でもう厳しいなと思うようになりました」

―決断をした時期、きっかけは
「去年のシーズンの最後の方で自分的には厳しいと思っていた。契約の話をしたときに三上さん、竹林さんと話をして『ラスト1年やってみろ』という話をいただいたので僕としてもラスト1年勝負しようとなった。これでダメなら次のステップへ行こうと決めていました」

―覚悟を持って今季に臨んだ
「そうですね。岩政監督になって最初のキャンプで実際にやってみて、自分の中で厳しいと思った。それでも岩政監督、新しいトレーナーの京谷さんにお世話になった。その方たちが親身になって助けてくださった。途中で少し良くなって試合に出られたけど、そこから上手く良い方向にいかなったので最終的な決断に至りました」

 

―決断は今月か
「今月、強化部の方に伝えました。少しでも早く発表したかった。たくさんの方にお世話になったので、その方たちに感謝の思いを伝えたかった」

―チームメートには
「きのうです。ミーティングの前に伝えました」

―どんな言葉を掛けられた
「僕の膝の状況はみんなが知ってくれている。みんな、お疲れ様と言ってくれました」

―引退を決めた今の心境は
「正直、伝えられてすごくスッキリした。あと2カ月ちょっと。ここを戦えば痛みとの戦いが終わる。そこまでプロとして責任を持ってチームの目標に向かって一緒に頑張りたい」

―(札幌に所属した)9歳からの22年間をどう振り返る

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