《愛媛戦前日》みんなの思いも加味しながら最後に勝って送り出すことが何よりも大切《柴田Talk》
■11月28日、札幌・大和ハウスプレミストドーム
練習後、取材に応じた柴田慎吾監督(40)の一問一答は以下の通り。
―最終戦前日のトレーニングを終えた
「いつもの前日練習とメニュー的には変わりませんが、最終戦であり(深井)一希のラストマッチ。僕自身もいろいろとかみしめながら、きょうのトレーニングに臨みました。選手も自分自身も必死だったと思います」
―シーズン途中に就任して最終戦を迎える。ピッチで表現したいことは
「どんな状況であろうとベストを尽くすこと。J1昇格の可能性がなくなったゲームからプロとしての姿勢を見せていこうという話をしてきた。ラストゲームもたくさんのサポーターの方々が来てくれる。ふがいないシーズンを送ってしまったので、最後も感謝の気持ちとプロとしての姿勢を持って、勝利を届けることが何よりも重要」
―このメンバーで臨む最後の試合
「一緒にやっている期間、在籍が長ければ長いほど思い入れは間違いなくあります。フットボールをしていると毎年この時期がやってきて、また次のシーズンへ向かうことになる。感傷に浸るのとフットボーラーとしての慣れと半々な気持ちです」
―深井のラストゲーム。本人と話は
「もちろんしてます。引退が決まった段階から、ある意味でここ(最終戦)を照準にコンディション面を調整してきました。いろいろな話をしながらここまで進めてきました」
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―深井がチームに残したものは
「僕もアカデミーに長く携わった身。アカデミー出身選手として、コンサドーレのトップチームで良い時期も悪い時期も経験したと思うけど、そういう時期を経てクラブを強く、大きくしてくれた。まずはそこに対する感謝の気持ちが1番です。経験や思いを、一希自身も次世代につないでほしい。ここにいる若手選手はベテランにおんぶに抱っこではなく、その思いを引き継いでクラブをもっと良くするために、いろいろなものを受け取ってほしい」
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―起用法のイメージは
「なるべく長い時間。それだけでお願いします」
―愛媛のストロングポイントは
「なかなか勝てずJ3に降格してしまった事実はあるけど、テクニカルですごく良いフットボールを毎回やっている。愛媛はボールをしっかり握ろうとするチームなので、我々が握ること。攻撃を自由にさせないためのプレスが重要になる」
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―深井のラストゲーム。メンバー構成も悩ましいか
「もちろんです。みんなの思いも加味しながら。最後にしっかり勝って送り出すことが何よりも大切。ただのイベントごとにならないよう、しっかり考えます」
―高嶺がシーズンを通してクラブをけん引した
「すべてにおいてチームの先頭に立ってくれた。トレーニングの声掛けも。彼がいる、いない(に関わらず)、声を発する、プレーそのものがチームの基準になっていた。全てにおいてリーダーシップを発揮してくれたと思います」
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―ボランチで2桁得点は素晴らしい数字
「ゴールは個人能力もありますが、チームとしてという面もある。彼がゴールを決められる位置にいてシュートを打てる状況をつくれていることが10得点につながった。彼自身のシュート力や決定力もありますが、チームでやっていることと彼の得点力がマッチしたと思っています」