【一問一答】山本拓実 来季ノルマは自身初の50試合超え「そこを目指して心と体と技術の準備を」
契約更改を終え、会見する山本拓=撮影・工藤友揮
参考にするリリーバーはやはり…
日本ハムの山本拓実投手(25)が26日、エスコンフィールド北海道で契約更改交渉を行い、現状維持となる年俸3200万円でサインした(金額は推定)。今季は数字こそ残せなかったものの、自身では成長を感じられた1年だったという。来季はチームからの信頼を勝ち取って、キャリアハイの登板数を目指す。会見での一問一答は以下の通り。
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―サインはしたか
「しました」
―イメージしていたぐらいの金額か
「イメージよりは良かったです」
―球団からはどんな話があったか
「とにかく来年、優勝しようという言葉はすごく印象に残っています」
―そのほかにはどんなことを話し合ったか
「ボールの質であったりとか、内容の成長というのはすごく評価していただきましたし、もっともっと、どんどん投げてほしいということは言われました」
―来季は何試合ぐらい投げたいか
「リリーフだったら、もちろん50試合というのは一つの目標ではあるので、そこを目指して。まだ一回も(50試合以上を)投げたことがないので。心と体と技術の準備を、今のところは順調にできているので、引き続きやっていきたいと思っています」

―今季できたこと、できなかったことは
「登板数であったりとか、防御率であったりとかというのは、昨年と比べるとちょっと上がってしまったんですけど、自分の中で目指していた投球の内容というか、平均球速を上げることだったりとか、リリーフとして奪三振率を増やすことであったりとかは、目標だったし、そこが大幅に向上したのは、内容の面では成長かなと思います。結果の面ではやっぱり登板数が減ってしまったので、数字としてやはり残ってないので、そこはいい面と悪い面が両方あったと思うんですけど、本当に来年以降の数字が、今年の自分の評価を決めるのかなと思っています」
―来季1年間、1軍にいるために必要と感じていることは
「リリーフは、年々思うんですけど、すごくタフなポジションだと思うので、心身ともに、今は貯金をつくるということを意識していて。今まではベストを開幕に持ってきて、そこからトレーニングをしながら維持していくというイメージだったんですけど、今はオフシーズンの間に、なるべくトレーニングであったりとか、技術の面でも貯金をどんどんつくっていって、今のうちにしっかりと体をつくっていって、多少シーズン中に削れても大丈夫なように貯金をつくっておけば。アクシデントとかがシーズン中には絶対に起こるので、そういうことがあった時でも、余裕がある分、修正しやすいのかな、戻ってきやすいのかなと思う。それを常に1軍の中でできれば、一番いいのかなと思います」
―その考えは経験からか、それとも先輩たちからのアドバイスか
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「両方ですね。ファイターズに来てから、どこかで登録抹消というのが1年間の中であるので。そこを1年間しっかり耐え抜くという意味でも、少し余裕を持ってシーズンに入るというか、体的に貯金がある状態で入るのと、ベストな状態で入ってトレーニングしていくのではやはり違うと思うので。僕としても、9月に最後、抹消になって、すごく時間をもらえたと思っているので、来年に向けて、今しっかり貯金をためているところです」
―誰からアドバイスを受けたか
「やはり、一番のリリーフの先輩は宮西さんなので。宮西さんも、自主トレの段階でしっかり走って体をつくって、走れる体をつくるとおっしゃっているので、そのあたりはすごく参考にしています」

―熾烈(しれつ)な争いの中、来季はどのポジションを獲得したいか
「リリーフをやっている以上は、もちろんクローザー。勝ちパターンを目指すのはそうなんですけど、投手コーチの方からも、複数イニングもいけるピッチャーだと思っているというのは、今シーズンが終わった後にも言われているので。そういういろいろな役割ができるというのは自分の中の強みですし、自分にしかない角度のボールというのもあるので、そこは自信を持ってというか、自分を良いように評価して。今年も、先発ピッチャーがリリーフになったりとかが途中からあったんですけど、そういうのはあまり気にせずにというか、自分のピッチングができれば投げられると思うので、そういう気持ちでやっていきたいなと思います」
―来季に向けてファンへ意気込みを
「今年は最後、CS(クライマックスシリーズ)のメンバーに入れなかったですけど、チームとしてすごく悔しい思いをしましたし、僕自身も去年のここ(契約更改)で思い描いていた姿とは全然、違うので。もっとできるはずだと自分で思っているので、そこは今年の分を含めて来年やり返して、自分もキャリアハイの成績をもちろん出して、チームも日本一になれば一番いいと思うので、そういうところを目指してやっていきたいと思っています」
―自主トレの予定は
「年内は北海道でやって、1月はまた宮古島に行く予定です」
―走り込みの話もあったが、走り込みを増やそうという考えか
「もう今の時期から結構、走り込みもそうですし、トレーニングの量というのを今やっていて。去年に比べても、ウエートトレーニングで挙げる量であったりとか、ランニングの量というのはすごく確保できているので、そういう意味での貯金というのはできているのかなと思います」
―今季は夏場に好調だった。平均球速は上がったか
「そうですね。平均球速もそうですし、三振率であったりとか。チームの中でピッチグレードと、ボールの質と、そのボールをどこに投げたか。コントロールを数字にした指標みたいのがあるんですけど、それがチームの中で2番目に良くて。その指標が良ければ基本、抑える確率が高いというものなんですけど、そういう数字の部分ではすごく大きな成長が見られたので。あとは本当に投げていって、結果が付いてくるだけかな、という状態ではあったので」

―昨年の指標はどうだったか
「今年から始めたので。一応、去年の数字もあるんですけど、去年と比べてもグラフみたいなのが、右上に行くほどいいんですけど、右上に行ってたので」
―球速アップに向けて、どういう取り組みをしたか
「ウエートトレーニングと、あとは投球フォームの微妙な修正であったりとか、力の伝え方の確認というところをトレーニングコーチとやっている成果かなと。毎年、ファイターズに来てから順調に、年1キロずつくらい上がっているので。そこをまた来年も、もっと1キロ、2キロ上げていければなと思っています」
―来年、一番大事にしたいのは登板数か
「そうですね。(秋季)キャンプが終わった時に、投手コーチから複数イニングもいけるようにしていてくれ、という話はあったので。そういうところも来年は増えるかなと思っているので、与えられた役割をやった上で、1年間1軍にいれば50試合は絶対いくと思うので。常に信頼されての数字だと思うので、一つの目標というか、ノルマというか指標みたいなものにしたいなと思います」