【一問一答】山本拓実 プロ初セーブ 田宮の献身に感謝「止めてくれるという信頼感があったから投げきれた」
延長十一回2死一、三塁、ロッテ・角中を打ち取ってほえる山本拓=撮影・小田岳史
■パ・リーグ11回戦 日本ハム5-4ロッテ(7月8日、ZOZOマリンスタジアム)
日本ハムの山本拓実投手(25)が延長十一回1死一、二塁の場面で救援登板し、ピンチをしのいでプロ初セーブをマークした。試合後、取材に応じた一問一答は以下の通り。
―プロ初セーブ
「そうですね。実は(笑)」
―きょうの投球を振り返って
「もし、宮西さんに何かあったら、と言われていました。ですけど、宮西さんなので、ないだろうと思っていたので、(1死一、二塁で救援することになって)マジかと(笑)。前回、ここで西川選手にサヨナラをやられてしまい、僕としては今年のターニングポイントの試合になっていたので、同じ場所でこうやってセーブを挙げられたのは、不思議なタイミングだなと思うと同時に、自分がまた成長できたかなと思います」

―タフな場面で登板。どんな気持ちでマウンドに立っていたか
「前回、サヨナラをやられた時に、自分のできることをやらずにやられてしまったという後悔がすごくあって。そこからの登板は全部そうなんですけど、きょうもとにかく後悔がないように、自分のやるべきことをやって、それでやられたら仕方ない、という気持ちで投げました。それがいい結果につながって良かったです」
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―やるべきこと、とは
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「緊迫した場面の時に、先のことを考えてしまって。このバッターでアウトを取って、次にどうしようとか、このバッターにこの配球をしてということを頭で考えすぎて。今から投げる一球に集中できなくて、後悔が残ったので。もうキャッチャーのサインにうなずいたなら、それを信じて投げる。シンプルなんですけど、一球一球に集中するということをあらためて、サヨナラを許した時に思い出したので。それをきょうも徹底してできたので良かったかなと」
延長十一回1死一、二塁、8番手で登板した山本拓=撮影・井上浩明
―オフには抑えを志願していた
「シーズンが始まったら、どこでも投げますという気持ちがあるので。そういうところを任せてもらえるとうれしいですし、僕はどこでも投げられるピッチャー。それが一つの売りで大事にしているところなので、これからもどんな場面でもしっかりと腕を振り続けたい」
―ワンバウンドになる場面もあったが、低めにシンカーを投げ続けて抑えた
「本当に田宮が止めてくれたので、思い切って投げられました。田宮にすごく感謝。あれだけベースの前でバウンドするような球を何度も投げたんですけど、それでも止めてくれるという信頼感があったから投げきれた。信頼できるキャッチャーなので思い切ってできたと、書いておいてください(笑)」
勝利のタッチを交わす田宮(右)と山本拓(中央)