伊藤大海 〝ドラフト同期会〟でのサプライズお祝い 計画を立てた今川「僕らの刺激にもなる」
NPBアワードで沢村賞を受賞した伊藤=撮影・岩崎勝
数々の栄誉を手にした2025年シーズン
日本ハムの伊藤大海投手(28)が26日、都内で行われた「NPB AWARDS 2025 supported by リポビタンD」に出席した。今季は最多勝と最多奪三振の投手2冠に輝き、目標に掲げていた沢村賞のタイトルも初受賞。先日行われた毎年恒例の〝ドラフト同期会〟では、今川優馬外野手(28)ら仲間たちからサプライズのお祝いがあった。
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同じ道産子の今川は、伊藤のことをこう表現する。「大海の夢は、道民みんなの夢」。入団以来、1軍で活躍し続けている右腕のことは、誇りだった。以前から「同期会で大海に内緒でお祝いしたいですね。僕らくらいじゃないですか。毎年、同期が集まってやっているのは」と心待ちにしていた。
同期入団の8人全員が再集結!
5年目のシーズンを終えた今年も11月下旬に、今川と松本遼で日程調整を行って〝同期会〟を開催。昨季限りで退団した斉藤は高知から駆け付けてくれ、8人全員が集まった。「(斉藤)伸治も(今季限りで退団する古川)裕大も来てくれて。縁じゃないですか。ファイターズに同じ年に入ったっていう。伸治とはフェニックス(リーグ)で会えたんですよ。独立リーグ選抜のコーチとして呼ばれていて、今年も同期会来るでしょ? もちろんですって」
2020年12月、新入団選手発表でポーズを取る(左から)松本遼、根本、古川、伊藤、五十幡、細川、今川、斉藤
用意したプレゼントは…
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会の終盤には、あるプレゼントを用意していた。きっかけは、海鮮居酒屋からのDMだった。今川が明かす。
「2週間くらい前にお店の方から連絡が来て、インスタで。今年も同期会やるんですか?お店、良かったら空けますよと。大海が沢村賞獲ったし、お祝いしたいなって。ケーキを用意できないか確認してもらって。お店の人にお願いして、わざわざ違うお店でケーキを作ってくれて。あとは、大海がお酒好きなので、ブランドものとかあげても自分で買えるじゃないですか。釣り道具かお酒で考えて、お酒でって。大海以外の(LINE)グループをつくって、お酒いいですねとなって。僕がその日にウイスキーとラム酒を買いに行って。当日、終盤の頃に僕がトイレで抜けて、じゃーんみたいな」
沢村賞を受賞し、「金杯」を受け取る伊藤
何よりもうれしい仲間からの祝福
サプライズは大成功。「大海も喜んでくれて、毎年、集まりたいと言っていた。大海がもし、いつかメジャー行った時も来てもらいたいですね。いつまでできるか分からないですけど。集まれるうちはせっかく野球でつながった縁があるので」
球界を代表する投手になった伊藤の存在は、同期みんなの目標でもある。「僕らの刺激にもなるので、負けずに頑張りたいと思いますし、純粋に沢村賞って本当、ピッチャーで一番すごいタイトルなので、みんなでおめでとうとなりました」。白球でつながった縁を大切に、これからも8人で切磋琢磨していく。
2020年12月、新入団選手発表で建設中のエスコンを背景に記念撮影する(前列左から)古川、伊藤、栗山監督(当時)、五十幡、細川、(後列左から)根本、今川、松本遼、斉藤