【一問一答】山県秀 2倍昇給で〝貢ぎたい人〟は 「姉にピアノをプレゼントしようと思っていたけど…」
〝絶対的〟と書いた色紙を片手に笑顔の山県=撮影・松本奈央
目指すは増量&パワーアップ ピアノは…
日本ハムの山県秀内野手(23)が25日、球団とプロ入り後初となる契約更改交渉に臨み、770万円アップの年俸1600万円(金額は推定)でサインした。ルーキーイヤーの今季は84試合に出場。持ち前の堅実な守備でチームを助け、成長著しかった打撃でも勝利に貢献し、ほぼ倍増となる昇給をゲットした。会見での一問一答は以下の通り。
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―プロ入り後初の契約更改を終えての心境は
「ありがたい評価をしていただいて、大変うれしい気持ちです」
―サインはしたか
「はい」
―金額のアップダウンは
「だいたい倍ぐらいですかね」

―球団から伝えられたことは
「特に守備の方で高い評価をしていただいたんですけど、バッティングはもう少し時間がかかると思っていた、と言われていたので、良い意味で期待を裏切れた、というふうに理解しました」
―山県から球団に伝えたことは
「ないですね」
―今季は84試合に出場。ルーキーイヤーを振り返って
「本当にいろいろな経験をさせていただいて、充実したシーズンを送れたかなと思います」
―今季の自分に点数をつけるとしたら
「65点です」
―その理由は
「もちろん良いところもたくさんあったんですけど、自分としてはミスであったり、そういうのを経験できたシーズンだったので、それが50点分ぐらいで。で、自分がこれからもっと進化できるという過程が見えたのがすごく良かったので、そこは15点ですかね」
―来年はもっと点数を伸ばしていきたい
「そうですね」
―今季は3本塁打をマーク。打撃の評価は
「自分の思い通りではないですけど、想像以上だったので。ホームランはプロ通算ゼロだと思っていたので、そこをいい意味で自分も裏切れた感じがしています」
―自信になったのでは
「自信になるような成績ではまだないと思うので。まだ不安でしかないですし、来年またゼロから始まるので、勝負かなと思います」

―ルーキーイヤーに優勝争いを経験。責任感なども味わった1年だったのでは
「もちろんファイターズを代表して試合に出ているので、責任感というのは4月、1軍に初めて上がった時からすごく感じてました。そこは1年間ずっと変わらなかったんですけど、優勝争いはまた少し違った緊張感があるので、すごく楽しめたのかなと思います」
―楽しみながら1年を全うできたか
「そうですね」
―来季の開幕戦。新庄監督からモイネロ登板限定で、スタメン5番ショートという話があった。いつ伝えられたか
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「CS(クライマックスシリーズ)ファイナルでホームランを打った3戦目ですかね。その夜にDMでボスから、来年の開幕いくよ、と言っていただきました」
―そのメッセージを受け取った瞬間の心境は
「来年のことは全く考えてなかったので、すぐ忘れました」
―来年の開幕に向けてのプレッシャーは
「来年の開幕は、自分が何をしていても来るものなので、そこに向けてしっかり準備できたらいいなと思います」
―オフにはどのような練習をしたいと考えているか
「全体的なレベルアップが一番ですけど、一番重きを置きたいのは、ウエートトレーニングとキャッチボールですね」
―どのような体づくりをしていきたいか
「もちろん1年間レギュラーで出続けられる体づくりと、いわゆる非力と言われるタイプのバッターなので、とにかく最低限のパワーを付けれるように、というのが一番ですかね」

―自主トレの予定は
「1人で行う予定です」
―まずは自分1人で
「自分が何をするか、自分がどうやってやるか、自分がどういう選手になりたいかを考えながらできるので、1人だと。その方がいいかなと思って、自分は1人でやります」
―Fフェスでは大勢の前でピアノを披露した
「オープニングがまさか自分だとは思ってなかったので、緊張したんですけど。査定の話で、ピアノ(の演奏分を)入れるの忘れたわ、みたいなのをちょっと冗談で言っていただいて(笑)。ピアノを査定に入れていただけるんだったら、来年もお願いしてみようかなと思います(笑)」
―ピアノの目標は
「新しい曲を。せっかくキーボードを送っていただいたので、新しい曲に1曲ぐらい挑戦しようかなと思います」
―またファンの前で奏でてほしい
「はい(苦笑)」
―体づくりの目標は
「目標は、2月のキャンプに83キロで入れるように、ですね」
―今の体重は
「81キロです」
―2キロの増量を目指している
「増やし方が、いわゆる除脂肪体重の話になってくるので、体脂肪率を上げずに2キロ。ちょっと上げて2キロが目標ですね」
―タンパク質多めの食事を
「タンパク質多めを意識して取っていますけど、それは変わらずに、という感じですかね」
―色紙の「絶対的」という言葉にはどういう意味を込めたか
「ファイターズの二遊間に山県がいれば大丈夫だろう、と思われる選手に。来年その信頼を勝ち取りたいという意味で。絶対的に、ファイターズの二遊間に山県がいなければいけないぐらいの選手になれたらうれしいな、という感じですね」

―ほぼほぼ倍増と言っていたが、増額分の使い道は
「姉がいて、自分が小学校の時に、プロ野球選手になったら姉にピアノを買うという約束をしていて。姉が車を買うためにピアノを売ってしまったので、姉にピアノをプレゼントしようかなと思ってたんですけど、おいっ子が生まれまして。おいっ子に貢ごうかなと思っています」
―おもちゃとか
「はい」
―プロ入り後初めての契約更改。どんな心境で臨んだか
「緊張感は少しあったんですけど、来年に向けてもう始まっているな、という気持ちですかね」
―昨年の今頃は、新入団選手としてお披露目されていた。1年がたち、心境の変化は
「不安が少し減ったかなと思いますね。何も分からない状態でお披露目会に行って、変なこと言ってしまうんじゃないかという不安とか、そういうのがあったので、そういうのはなくなりましたし。気持ちも体もですけど、一回り大きくなったかなと思いますね」