山県秀 得意のピアノでまさかの〝開幕宣言〟「えっ?自分じゃないでしょ」 モイネロ限定5番ショートにも指名
オープニングでピアノ演奏を披露した山県=撮影・松本奈央
■ファン感謝イベント「F FES 2025 Supported By Fanatics」(11月22日、エスコンフィールド北海道)
ルーキーイヤーを終えて堂々と大役を全う
日本ハムの山県秀内野手(23)がオープニングで大役を担った。黒いタキシード姿で登場し、小学2年から大学2年まで習っていた特技のピアノで球団公式応援歌「ファイターズ讃歌」を独奏。「これより、F FES 2025 Supported By Fanatics 開演です」と宣言した。
【ファイターズの最新記事はコチラ】
球場内にあるストリートピアノで演奏することは決まっていたが、オープニングに登場することを知ったのは当日だった。「開幕、やばかったです。きょう言われました。きょうタキシードと言われて、開演も行ってくださいと言われて…。えっ?自分じゃないでしょって。でも、良かったです。大崩れせずに弾けて」とホッと一安心。まさかの格好でグラウンドに立ち、「笑っちゃいました。みんな笑っていましたよね。(映像)残りますね」と照れくさそうだった。
タキシード姿で開演を宣言した山県
奏でたのは得意の…
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
今年は野球に集中しており、ピアノを弾くのはおよそ1年ぶり。この日ために「1週間だけですが」と準備を重ねてきた。「1年、弾いていないんですよ。ファイターズの方から(鎌ケ谷の寮に)キーボードを送っていただいて。1年ブランクあるので、温かい目で見守っていただければ。ミスしてもご愛きょうで」と謙遜したが、その腕前はプロ顔負けだった。
山県が球場内に設置されたグラウンドピアノの前に姿を現すと、人だかりに。得意な曲、ショパンの「幻想即興曲」を弾きこなして、拍手喝采を浴び「うれしかったです」と感謝した。
大勢のファンに見守られながらピアノで「幻想即興曲」を弾く山県(中央)=撮影・岩崎勝
新庄監督が発表 来季開幕スタメンも決定!
さらにフィナーレでは、新庄監督から「モイネロくん限定で5番ショート」にも指名された。「CS(クライマックスシリーズ)ファイナルでホームラン打って、その次の日に来年の開幕戦いくよと言われていたので。その後、けがしたので、ああ白紙に戻ったと思って、自分としてはイチからやるつもりだった。ファンフェスで言われると思わなくて、それはびっくりしました」。打順まで決まり「郡司さんの後ろですよね? 郡司さんと勝負を避けて自分だと思うので、その準備はしておきます」と言葉に力を込めた。
自身初の開幕スタメンが確約されたが、慢心はない。「モイネロ投手限定って形だと思うんですけど、そうじゃなくても自分が開幕から1年間ショートで出続けられる選手になりたいと思っていた。そこはオフシーズン、取り組んでいきたいです」。初めて参加した「F FES」を大いに盛り上げ、決意を新たにしていた。
フィナーレで新庄監督(手前右)から、来季開幕戦の5番ショートに指名された山県(左から2人目)