細野晴希&進藤勇也 同期コンビが狙うは最優秀バッテリー賞「2人で獲れたらすごくうれしい」
応援大使の一環で、学校訪問を行った細野(右)と進藤=撮影・工藤友揮
応援大使プロジェクトで児童と交流
日本ハムの細野晴希投手(23)と進藤勇也捕手(23)が19日、球団の「北海道応援大使プロジェクト」の一環で、仁木町立銀山小学校を訪問した。全校児童30人からもらったパワーを糧に、プロ3年目となる来季のさらなる飛躍を期した。
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児童や教師、町役場職員からの熱烈な歓迎を受けた2人は、質問コーナーやキャッチボールのデモンストレーションなど、約1時間にわたって触れ合った。特に交流イベントとして行われた「助け鬼」では、小学生の無尽蔵の体力に翻弄されっぱなし。途中休憩の際に、進藤が「野球よりツラい(苦笑)」と息絶え絶えに嘆けば、細野も「手加減なしで、いったろうかな」と小学生相手に闘志を燃やすなど、全力かつ笑顔で取り組んだ。「自分が小学生だった時に、こんな感じで遊んでいたな、と思い出しました。本当に元気をもらえました」(進藤)と声を弾ませた。
質問コーナーでの「野球をやってきた中で、一番うれしかったことは」という問いには「初勝利した時が一番うれしかったです」(細野)、「初ヒットを打った時はうれしかったですね」(進藤)と回答。プロ2年目の今季、互いに大きな一歩を踏み出すことができたシーズンだった。
児童たちの素早い動きに翻弄されっぱなしの細野(右)と進藤
今季のプレーぶりを互いに評価
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同学年でプロ入り同期でもある2人は、互いの今季の働きぶりをどう見ていたのか。
進藤が「まあ、細野だったらこういう感じで来るんだろうな、とは思っていたので。しっかりゲームもつくれていましたし。初勝利も挙げて、初勝利だけではなく、その次も勝ち投手になっていたので、やっぱり実力のあるピッチャーだなと思いました」。3勝をマークした左腕をそう評する。
細野は「さすがの守備力といった感じですね。でも、大学の時に対戦したんですけど、あんなに初ヒットが出るまで時間がかかるような選手ではないと思うので、どんどん打席を重ねたら、本来のバッティングが出てくるんじゃないかなと思います。守備に関しては本当に隙がないので、来年以降は、田宮さん、郡司さんと正捕手争いをするんだなと、最後の方の起用を見て感じました」。来季、さらなる飛躍を遂げる予感を感じている。
児童たちの前でキャッチボールを披露する細野
ともに目指す〝タイトル〟
同期の活躍を喜ぶ進藤だが、1つだけ心残りがあるという。「僕と組んで初勝利を挙げてほしかったなと、ちょっと思っていたんです」。初勝利を挙げた6月14日の広島戦で、細野とバッテリーを組んでいたのは郡司。その後の2勝も田宮とのものだっただけに、進藤にとっては少し悔しい思いもあった。
細野とのバッテリー結成に強い意欲を見せる進藤にとって、今後の大きな目標の一つが、2人で最優秀バッテリー賞を獲得することだ。「入団時にそういう目標を書いていたので、2人で獲れたらすごくうれしいこと」と強い意欲を示せば、細野も「(バッテリー)起用に関しては僕たちはコントロールできないので」と前置きしつつ「獲れたらいいなと思います」と、同期コンビでの戴冠を望んでいる。
今季は伊藤と伏見が獲得した最優秀バッテリー賞。大願成就へ、同期入団の2人が切磋琢磨していく。
児童たちの速い動きに翻弄される進藤