進藤勇也 3年目の飛躍に向け1軍キャンプで総合力強化中「根本的に全体のスキルを上げたい」
しっかりバットを振って打撃練習する進藤=撮影・小田岳史
■秋季キャンプ(11月3日、エスコンフィールド北海道)
攻守両面で己に磨き
日本ハムの進藤勇也捕手(23)が、1軍メンバーとして参加している秋季キャンプで、さらなる成長を目指して汗を流している。今季は13試合に出場し、プロ初安打も記録するなど、今後の飛躍に向けての土台を築き上げた。プロ3年目となる来季は主力捕手陣の一角を担う存在となるべく、攻守両面で己を磨き上げていく。
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二遊間での内野ノック

秋季キャンプ4日目となったこの日、エスコンフィールド北海道の二遊間には、繰り返し何度もノックを受け続ける進藤の姿があった。「ノーエラー10本(連続で終了のメニュー)だったんですけど、ちょっとエラーが続いてしまって。ハンドリングであったり、あとは足の運び、使い方というところを意識してやっています」と、普段から時々取り組んでいるという内野ノック練習の意図を口にした。
CSファイナルでは2度先発マスク 課題がはっきりと出た1年
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プロ2年目の今季は5月15日に1軍昇格を果たすと、同日のオリックス戦でいきなりスタメンマスクを着用。一緒に昇格した同期の細野を、好リードで無失点ピッチング(勝ち負け付かず)に導くと、6月12日ヤクルト戦では、第3打席で中前打を放ち、待望の初安打をマーク。同戦後に登録を抹消され、その後は2軍でのプレーが続いたが、9月下旬に再び1軍へ昇格。クライマックスシリーズのファイナルステージでも3試合(うち先発2試合)に出場。「課題がはっきり出た1年になったかなと思いますし、課題が出た中で、来年に向けてどうしなければいけないということが、はっきり出た年になったかなと思います」と、さらなる前進に向けての足がかりとなった今季を振り返る。
山田コーチ(左)からアドバイスを受ける進藤
体全体を使ってしっかり振る
明確となった自身の課題。それを乗り越えるために、この秋季キャンプでは総合力の強化に取り組んでいる。「根本的に全体のスキルを上げたいというのがあって。バッティングでは、しっかり振ることをテーマにしています。打撃コーチとも話をして、形はどうであれ、まずは体全体を使ってしっかり振るというところをテーマに置いていて。今はちょっと重たいバットを使ったりして、しっかり振る力を付けたいなと考えていて、そこは順調にできているかなと思っています。守備ではフレーミング、キャッチングというところをテーマに置いてやっています」。
野手の中で目立つ成績を

特に打撃面においては、より強い意欲を示して練習に励んでいる。「キャッチャーの中で、というよりも、野手の中でもしっかり打てている、というところを目指していきたいです。目標は高く持ってやっていきたいので、しっかり数字を残せるような選手になりたいと思っています」。今季のレギュラーシーズンで放った安打は2本。1軍での出場機会増加のために、この数字を大きく伸ばしていきたいところだ。
フィジカル強化し実戦に近い練習を
2026年シーズンに向け、キャンプインまでに取り組もうとしているのがフィジカル強化だ。「毎年(強化トレーニングを)行っていますけど、強化したいところをさらに強化して、実戦に近い練習ができればと思うので、しっかり振り込んで、走って、投げて、というところをやっていきたいです」。背番号33が思い描く3年目の飛躍。追い求める理想の姿を進藤が手中に収めた時、日本ハムに強力な扇の要が誕生するはずだ。

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