駒大苫小牧が3連覇 PG宮森昊太〝シュートの秋〟でつかんだ最優秀選手賞【ウインターカップ北海道予選】
3連覇を達成した駒大苫小牧の選手たち=撮影・十島功
■全国高校バスケットボール選手権北海道予選最終日(11月9日、室蘭・栗林商会アリーナ)
▽男子決勝リーグ 駒大苫小牧84-53北海道栄
3点シュートも6本成功
生まれ変わったチームで、頂点に立った。V3を達成した駒大苫小牧のPG宮森昊太(3年)が、最優秀選手賞を獲得した。パスを配給するだけではなく、何度もカットインを繰り返して相手DFを揺さぶり、3点シュートも6本沈めた。
「みんながつなげてくれたのを、決められたのはうれしかった」
チームメートに指示を出す駒大苫小牧のPG宮森
昨年のウインターカップ2回戦敗退から1年。新チームの中心となった宮森は、自身のシュート精度に納得できていなかった。「納得いかないプレーが続いていた。夏の全道とかインターハイでも全然シュートが入らなかった」。
10月中旬から全体練習前に200本のシュート練習。「シューティングして、練習して、もう一回シューティングして」。本数を積み重ねて感覚を取り戻した。
脱エース頼みへ再構築 田島コーチ「もっと周りが…」
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一方で、田島範人コーチ(50)はインターハイ後に〝エース頼み〟への危機感を覚えていた。中心の宮森とCオラヨリ・マーベラス・オルワトヨシ(3年)にボールが集まり、他が生きなくなる形が強まっていたためだ。「もっと周りが生きるようなことを考えないといけない」と、パスとオフボールの連動を10月の1カ月で再構築した。
そして迎えた3連覇。「めちゃくちゃうれしいです。よくやってくれました」。試合後、そう話す田島コーチの目には涙が浮かんでいた。
駒大苫小牧のCマーベラス(左)とタッチをするPG宮森
対照的コンビがチームけん引
宮森とマーベラスが引っ張ってきたチームも、最後のウインターカップを迎える。宮森はマーベラスとプレーするために、石川県から駒大苫小牧へ。そんな相棒と常にコミュニケーションを取りながら、連係を磨いてきた。
「本当にうまくいかないところとかもたくさんあったんですけど、どういうゲームになっても僕とマーベラスは崩れちゃいけないと思う。チームの雰囲気が悪い時に僕たち2人で立て直すことができればいい」
170センチと203センチ。サイズも役割も対照的な凸凹コンビは、まだ終われない。「去年も2回戦で負けているので、メインコートに立つのが目標」。先輩たちも果たせなかった8強入りをつかみにいく。
チームの得点を喜ぶ駒大苫小牧のPG宮森(右)
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