【一問一答】松本哲也1軍野手コーチ 注目は同タイプの五十幡&矢沢「盗塁王を獲るためにもやっぱり…
野手コーチに就任した松本哲也氏(右)と栗山英樹CBO=撮影・岩崎勝
GG賞&新人王にも輝いたスピードスター
日本ハムの1軍野手コーチに就任した元巨人の松本哲也氏(41)が7日、栗山英樹CBO(チーフベースボールオフィサー、64)とともに就任会見を行った。一問一答は以下の通り。
【ファイターズの最新記事はコチラ】
―(冒頭あいさつ)
松本コーチ「このたび、来季より北海道日本ハムファイターズの野手コーチを務めることになりました松本です。よろしくお願いします」
栗山CBO「皆さま、本当に雪が降る中、お集まりいただきましてありがとうございます。チームにとって本当に今年も悔しい思いをしている中、ある意味、頑張ったところもありますけど、その足りないピースを確実に埋めていきながら、とにかく来年、勝ち切れるようにというところで進んでいます。その中で特に、僕は松本コーチが松本選手の時代に結構、取材をさせてもらいましたけど、走塁という野球を一番、考えなきゃいけないところで一番、考えながら、ジャイアンツの中で頑張って試合に出られるところまでやってきた。その過程も見させてもらってますけど、そういった、やっぱりきちんとしたことが、きちんと普通のようにできるような、(新庄)監督の思いもありますけども、そういったところを補ってくれるというふうに信じて、今回、チームに来てもらいました。ぜひ皆さんに、いろんなところで応援してもらいたいというふうに思いますので、よろしくお願いします」

―きょうが初日になる。チームに合流して、その雰囲気などをどのように感じましたか
松本コーチ「そうですね、本当、若い選手がファイターズには多くて、活気のあるチームだと外から見ていました。実際にきょう入ってみて、元気もあって楽しそうにやっていたので、すごいなじみやすくできそうだなと思います」
―ベンチの中でいろいろな選手と握手をしたり、伊藤と話をしたりしていた。横尾コーチと長い間、話をしている場面もあったが、印象に残った会話は
松本コーチ「やっぱり横尾コーチといろいろ話をさせていただいたんですけど、選手個人個人がいろいろ考えながら取り組んでいるということは聞けたので、本当に個人個人をしっかり伸ばすこと、自分の長所、短所はすごい分かっていると思うので、そういったところに僕も入って、少しでも選手の力になって来年、勝つ、日本一を目指してやっていきたいと思います」
横尾コーチ(奥)と会話する松本コーチ=撮影・松本奈央
―栗山CBOへ。松本コーチの就任経緯は
栗山CBO「とにかく、シーズンが終わりに近づいていく中で、プレーオフの戦いを含めて足りないものは、現場の監督、コーチの要望も含めて聞く中で、野球、例えば、守りだったりとか走塁だったりとか、一番、考えてやらないとうまくいかないところを充実させなきゃいけないということが、1つテーマとしてあったので。そういう中で球界全体を見渡して、そういうところがきちっとできる人は、みんなで話し合って、お願いに至ったわけですけど、本当に良かったなという。ちょっと申し訳ないですけど、タイミングがずれるとね、なかなかこういうユニホームを着ている時って、うまくいかないところもあるんですけど、そういったことも含めて、ほんとにタイミングが抜群にバッチリ合ったので、良かったと思います」
―「野手コーチ」の役割は、総合的な指導をするということか
栗山CBO「そうですね。まずは見てもらって。やっぱり中に入るのと、外から戦っている感じは違うはずなので、まずじっくり見てもらった中で、アドバイスできる、ここはこうした方がいいっていう意見も欲しいし、そういったものの中で広げておいた方が。最初、松本さんはすごい良い人なので気を使われると思ったので、幅を広げながら、とにかくこっちとしてはお願いしますよと。全体的に見てもらいますよ、というところもあるんで。そういうふうな形になったということですね」
―松本コーチへ。日本ハムから打診があったときの気持ちは
松本コーチ「そうですね、まさか打診があるとは思わなかったので、正直びっくりしたのが、まず第一印象です」

―これまでは巨人一筋だったが、他球団でコーチに就任する葛藤などは
松本コーチ「でも、自分にとってジャイアンツ以外の球団っていうところで新しい挑戦、新しい経験にはすごいなると思ったので。すごい前向きになりましたし、これからそうやってジャイアンツで経験してきたことを、しっかり伝えていきたいというふうに思います。これから新しいことを自分も学ばなきゃいけないし、学べると思うので、そういったところで成長できて、それで選手たちを成長させれるようにやっていきたいなと思います」
―野手コーチという立場については
松本コーチ「野手コーチということで、全体的に見なければいけない、見られるようにと思っていますし、各担当にコーチはいますけど、その中で自分もサポートしながら。足りない部分であったり、そういったところを見極めながら。やっぱり細かいプレー、自分もそういう細かいプレースタイルだったので、そういったところをしっかりしていって、チームが勝つためにどうしたらいいのかを考えながらやっていきたいと思います」
―現役時代も含めて、日本ハムの印象は
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
松本コーチ「やっぱり新庄監督になってから足を使った攻撃だったり、いろんな作戦面はすごいあるなと思っていました。対戦する中で、何をしてくるのかなと、すごい考えさせられる野球をやってきている印象があった。今回入って、どんな野球をするのか自分もすごい楽しみですし、そういったところも考えて、選手に伝えてやっていきたいと思います」
8月5日の西武戦で2ランスクイズを成功させる万波
―松本コーチは育成出身。育成選手の未来について、どう考えているか
松本コーチ「育成選手出身としてね、何かやっぱり光るものがあって入ってきたと思いますし、その長所はやっぱり磨いて、それが自分にとって武器になると思うので。まずはそこを出せるよう、出せることが大事だと思います。やっぱり育成選手、下からはい上がってくる選手がいると、チームの底上げになると思うので、ぜひそういう選手に頑張ってもらいたいです」
―栗山CBOに。育成出身の松本コーチに期待するところは
栗山CBO「どういうふうにしていったら、それを突破していくかっていうのは、やっぱり経験しないと分からないところも実はあるので。そういったところはすごく大きいし。ちょっと僕は、その取材者としてそれを見ていたんでね。あんまりそこを意識するというよりも、松本さんらしくやってくれれば、そういったものもしっかり伝わるかなと。やっぱり、特にジャイアンツというチームの中で、そこに駆け上がるのは結構、大変だったと思うし。ちょっと個人的な意見ですけど、(松本コーチが現役を)やめた時に、僕はちょっと早いなっていうふうに思っていて。僕もそうでしたけど、そこのなんか、やり足りなさっていうのは、次に向かってすごく勉強につながってるはずだと思っているんで。そこも含めてね、いろんなことをチームに伝えてくれると思っているので楽しみにしています」
―松本コーチに。自分が一番、コーチとして選手に伝えられること、経験を一番、生かせるところは
松本コーチ「プロに入って、育成から入って、いろんな経験をしてきことが自分にとっては一番の武器だなと思っています。やっぱりプロ野球選手の中で、体も小さいですし、その中でどうやって生きていかなきゃいけないかをいろいろ考えながら、試行錯誤してやってきた選手時代でもあったので、そういったところを、今、悩んでいる選手たちがいるのであれば、その自分の経験を少しでも生かしてもらえたらなと思っています」

―北海道の印象、楽しみにしていることは
松本コーチ「やっぱり北海道は食事がすごくおいしいイメージがあります。日本シリーズであったり、交流戦であったり、来させていただきましたし、選手の時はとてもいい経験というか思い出があるので、ここでまた北海道に来ることになって、北海道の皆さんとまた盛り上げていけたらなと思います」
―ファンに向けて抱負を
松本コーチ「北海道日本ハムファイターズのファンの皆さま、来季より野手コーチとして頑張らせていただきます。ぜひ皆さんと一緒に北海道を盛り上げて、来年の今頃には、うれしい報告、皆さんとうれしい思いができるように頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いします」
―ファイターズと対戦して、嫌なイメージはあったか
松本コーチ「そうですね。本当に何をしてくるか分からないというか、いろんなことをしてくるなという印象はありました。すごい考えさせられていたので、そういった印象はすごいありますね」
6月19日の巨人戦でスタメンで出場し、4安打を放ったマルティネス(中央)
―作戦に興味があった
松本コーチ「そうですね、いろんな作戦、そういうのは興味があるというか、僕も知らない野球を覚えられるというか、学べるチャンスだなと思います。そういったところもいろいろ勉強しながらやっていきたいと思います」
―新庄監督と話す機会は
松本コーチ「ないですね」
―印象は
松本コーチ「小さい頃、僕は阪神ファンだったので、新庄監督のこともすごい見ていました。プレースタイルにしてもそうですし、やっぱりオーラがあるというか、目立つというか、そういうプレースタイルもすごい好きでした。何かしてくれるんだろうなというワクワク感はありましたね」
―球団から、どの部分を伸ばしてほしいといった具体的な話は
松本コーチ「細かいところの部分の野球、チーム打撃の部分だったりとか、やっぱり走塁にしてもミスの確率を少なくするようにというところだと思うので、そこの部分で自分が今までやってきたこと、そういうプレースタイルなので、そういったところをしっかりできるようにとは思っています」
―新庄監督の野球はどう見えていたか
松本コーチ「ここでこういう野球、プレーをしてくるんだという作戦だったりとか、考え方がみんなと違うというか、こういうふうな野球もあるんだなと考えさせるところはありました」
メンバー表交換で巨人・阿部監督(中央)とハイタッチする新庄監督(右)
―パ・リーグの野球については
松本コーチ「パ・リーグの野球は、ボールが強いピッチャーがすごい多いですし、バッターも長距離バッターというかパワーがある、パワーとパワーの戦いという印象はすごいあるので、そういったところの中で、細かいプレーができれば、もっといいのかなと思いますね」
―外野守備走塁コーチ、内野守備走塁コーチがいるが、2人とは話したか
松本コーチ「まだそんなに話せる時間もなかったので、そんなに話はしてないですけど、これからいろいろな部分で、どういう方向に進んで行くのかはしっかり話し合いながらやっていけたらと思います」
―すみ分けは、内野も外野も含めて見ていく
松本コーチ「そうですね。基本的にはもう全部、走攻守と見られるようにやります」
―外から見ていて、気になる選手はいたか
松本コーチ「やっぱり、五十幡くんとか矢沢くんとかは、同じ外野手で足の速い選手なので、自分も気になって見たりはしてましたね」
松本コーチが注目する五十幡(左)と矢沢
―どう伸ばしてあげたいか
松本コーチ「まだプレースタイルは試合でしか見ていなかった。そのへんも詳しく見ていないので、なんとも言えないんですけど、やっぱりその、足が速いという部分ではスチールであったり、そこをしっかり伸ばしてあげられたらなと思います」
―まだまだ2人に伸びしろを感じるか
松本コーチ「まだまだ若いので、これからの選手だと思いますし、全然まだ伸びしろはあると思います」
―2人とも盗塁王を取れる素質はあるか
松本コーチ「そうですね。まずは盗塁王を取るためにもやっぱりレギュラーを取らなきゃいけないと思いますし、レギュラーを取った中で盗塁王を取れるチャンスは十分あると思うので、そういったところを目指してほしいですし、こちらもそれを後押しできるようにやっていきたいと思います」
森本コーチ(右)と会話する松本哲コーチ