家泉怜依が灯す来季への希望「ビビらないで自分が得意なプレーを出したい」
9月27日・仙台戦以来のスタメン出場を目指すDF家泉。PO圏進出が消滅した今もモチベーションは失っていない=撮影・宮西雄太郎
■11月6日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
北海道コンサドーレ札幌は6日、札幌市内で第36節・大分戦(8日、プレド)へ向けて全体トレーニングを行った。DF家泉怜依(25)は、紅白戦などフルメニューを元気に消化。PO圏進出の可能性は途絶えたが「まだ試合はある。僕個人としては出られていないので、出るためにやっていく」と、9月27日・仙台戦以来の先発出場へ意欲を燃やしている。

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前節の千葉戦は、相手の強力攻撃陣を止められず2-5で大敗。ほんのわずかに残っていた昇格の可能性が、完全に消滅した。チームとしての大目標が叶わなかった今こそ、各選手はプロとしての姿勢が問われる時期となる。
希望をつなげるために
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「昇格はなくなったけど、モチベーションを落とさずに個人の価値を高めるためにやるべきかなって思う。少しでも来年や再来年につながるプレーをしないと、チームとして悪いまま終わってしまう。(来季以降へ)希望をつなげるために、良い雰囲気のプレーと内容、結果を出したい」
チーム、個人ともに今季は苦しいシーズンを過ごした。第4節・千葉戦で先発出場を果たした家泉はその後、首脳陣の信頼を勝ち取りレギュラーに定着。対人や空中戦の強さを生かし、後方からチームを支えてきた。
だが、失点の多さを危惧したクラブは6月の特別ウインドーで宮と浦上を獲得。経験豊富なDFコンビは加入後すぐに定位置をつかみ、家泉はポジションを失った。シーズン中盤以降はベンチを温める機会が増え、時にはメンバー外も経験。PO圏を争う大事なゲームに絡めないもどかしさを、これでもかと味わった。
「出ている試合で負けに関わるミスが多かったし、僕が代わってから良くなったのは確かなこと。それは自分でも分かっているので、足りていない部分をずっと練習して、いつでも出られる準備をしてきました。(たとえ)モチベーションが下がっても、それを抑えてチームと自分のために、どんな日も100%で練習するべき。出番が来たら自分の力を出そうと思います」

自分のゾーンで相手に負けない
前節の大敗と昇格の可能性が潰えたことを受け、これまで出番のなかった選手にもチャンスが訪れる可能性が高まった。アピールの機会を欲する背番号15は「僕はディフェンスなので失点しないこと、自分のゾーンで相手に負けないことが大事になる。チーム戦術を理解して、ピッチではビビらないで自分が得意なプレーを出したい」と意気込む。
シーズン残り3試合を、単なる消化試合では終わらせない。出番に飢える大型DFは、多くのファンが見守るホームゲームで個の力を証明する。

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