家泉怜依 ライバル封じで仙台撃破へ「向こうも少しは意識している。負けないように」
前節・徳島戦で後半から途中出場し、勝ち点3に貢献したDF家泉(中央)。次節・仙台戦では対人戦の強みを生かして無失点勝利を目指す=撮影・宮西雄太郎
■9月23日、札幌・大和ハウスプレミストドーム屋外サッカー練習場
北海道コンサドーレ札幌は23日、札幌市内で第31節・仙台戦(27日、プレド)へ向けて全体トレーニングを行った。前節の徳島戦で後半から出場し勝利に貢献したDF家泉怜依(25)は「(失点)ゼロにこだわってやるべき」と、2戦連続の上位チーム撃破へ集中力を高めている。
徳島戦で持ち前の身体能力生かした
ロングボールをことごとく跳ね返し、ピンチの芽を摘み取った。徳島戦で出色のパフォーマンスを披露した背番号15は、持ち前の身体能力を生かしたプレーで勝ち点3を引き寄せた。

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「先制して主導権を握ることができて、相手は点を取りたい状況だった。大きな選手が入ってロングボールが多くなったところで、弾くことができた。なぜか僕のところに蹴ってくれたので(跳ね返すことができて)気持ちよかったです。その面で仕事はできたかな」
札幌の選手たちは泥臭くボールに食らいつき逃げ切りに成功。アウェーで貴重な白星を挙げPO圏内との勝ち点差は5に縮まった。内容と結果が伴う会心の白星だったが、家泉はたった1度の失点を省みて表情を引き締める。
「ニアなら駿くんに任せて、中で待つこともできた」
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「(最終ラインの)裏に蹴られて仁騎くん(浦上)が最初は前にいたので大丈夫かと思ったけど、相手が強くて速かった。僕の判断が遅れてシュートを打たれるのが怖くて出て行って滑ってしまった。シュートはニアなら(高木)駿くんに任せて、中で待つこともできた。違う対応もあったし、ああいう失点をなくさないと上にはいけない」
細部へのこだわりと悔しい記憶が、大型DFの成長を加速させる。仙台との前回対戦は、家泉にとってシーズンの分岐点といえる一戦だった。1対1の引き分けに終わった同戦以降、宮や浦上の加入もあって出場機会は大きく減った。あれから4カ月。家泉はライバルたちを上回ることができなかった現実と日々、向き合い続けている。
「あの頃は自分のミスで失点して負けることが多かった。自分も仙台戦でうまくいかないとキツいなと思っていたら、良いプレーを出せずに終わった。次の試合に出られたら良いプレー、やるべきことをやってチームの役に立ちたい。勝つためにプレーしたいと思います」

同学年ライバル宮崎「強いタイプなので僕ぐらいしか…」
個人としても負けられない相手がいる。仙台に所属するFW宮崎鴻は、学生時代にしのぎを削り合った同学年のライバルだ。
「大学のリーグ戦では(競り合いで)抑えられて点を決められたことがある。そこでアイツに負けてから筋トレを本格的に始めました。宮崎は強いタイプなので僕ぐらいしか止められない。向こうも少しは意識していると思うので、もし出たら負けないようにしたい」
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シーズンは残り8試合。並み居る強敵を封じ込め、連勝街道を築き上げる。
