日本ハムドラフト2位のエドポロ・ケイン 相思相愛の〝フィジカルモンスター〟が早くも弟子入り志願
日本ハムに2位指名され、ガッツポーズする大阪学院大のエドポロ・ケイン=撮影・福田講平
4年前の悔しさをバネに急成長
新たな〝フィジカルモンスター〟が加わる―。日本ハムからドラフト2位指名を受けた大阪学院大のエドポロ・ケイン外野手(22)が同大キャンパスで会見に臨んだ。日本航空高時代には指名漏れも経験したが、今回は思いを実らせた。
「とにかくうれしかったです。自分は日本ハムに行きたかったので、指名してもらいたかったので、良かったです」
【ファイターズの最新記事はコチラ】
CSでの戦いぶりに大興奮
今月20日まで行われていたCS(クライマックスシリーズ)も当然、チェックしていた。選手が必死に白球を追いかける姿が目に焼き付いた。
「チームの雰囲気が良くて。当たり前なんですけど、1点入ってみんなで喜ぶところとか、1球に全員で入っているなって、自分で見ていて思います」。自身も明るい性格で、日本ハムとの相性は良さそうだ。
父がナイジェリア人で、母が韓国人のハーフ。兄2人と姉1人がおり、4きょうだいの末っ子だ。次兄は総合格闘家のエドポロ・キング。「僕の方が優しいんちゃうかなと思います(笑)。でも、きょうだいはみんな明るいです」
日本ハムから2位指名を受け、格闘家の兄(右)と写真に納まる大阪学院大のエドポロ・ケイン
胸が躍る万波&水谷との共闘
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
持っているポテンシャルは、アマチュア球界の中でも群を抜いている。190センチ、101キロという恵まれた体格から、驚異的な飛距離を生み出す。確実性に課題は残すものの、関西六大学リーグで通算11本塁打を記録。強肩も持ち合わせており、伸びしろは誰よりもある。
同じく身体能力の高い万波と水谷に憧れを持つ。「同じハーフの万波選手と水谷選手がいるので、一緒にプレーしてみたい」。将来、圧倒的なパワーを持つ3人で外野陣を形成する可能性もある。また、外野守備のプロフェッショナル、新庄監督の指導も心待ちにしている。「守備の話もいろいろ聞きたいなと思っていた」
チームメートとともに喜ぶ大阪学院大のエドポロ・ケイン(中央上)
内面もたくましくなった練習の虫
気付けばバットを振るなど、エドポロは練習の虫だ。近鉄、阪神でプレー経験もある中村良二監督(57)は「すごく真面目。練習に取り組む姿勢もすごく良いし、練習が終わった後も1人で残って、ずっとやる子」と目を細める。昨年2月に同大の監督に就任した指揮官は、昨秋から今春までエドポロに主将を任せた。「周りを見る視野が広がりました。そこは急成長でしたね」
スケールの大きいプレーで、北の大地をさらに熱くさせる。「本能のままにプレーしている姿を見せたいです」。また1人、楽しみな選手が増えた。
チームメートに胴上げされる大阪学院大のエドポロ・ケイン(中央)