高校野球
2025/10/20 20:40 NEW

北照エース・島田爽介が2戦連続完封でセンバツ〝当確〟 甲子園準V経験した姉のお守り御利益だ【秋季全道大会】

九回2死、最後の打者を打ち取り、喜びを爆発させる北照の島田=撮影・桜田史宏

■秋季全道高校野球最終日(10月20日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)
▽決勝 北照2-0白樺


 

初の九回完封で選抜甲子園を確実に

 新チームでは控え投手から始まった北照のエース島田爽介投手(2年)。そのサクセスストーリー第一幕は、公式戦初の九回完封試合で13年ぶりの選抜甲子園出場を確実にするという最高のフィナーレで締めた。「いやもう全然、想像していなかった。本当に弱かったので。練習試合も勝てなかったので、支部予選で負けちゃうぐらいだったので、ここまでとは想像していなかったです」。この快進撃には、投げる度に成長を遂げた島田の存在抜きには語れない。

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500球の球数制限は28球残し

 19日の準決勝・旭川実業戦まで3試合連続完投で345球を投げ、1週間で500球の球数制限まで残り155球で決勝を迎えた。「155球あるので、あと先考えずに最初から飛ばしていく気持ちで投げてました」。終盤の八回に1死二塁のピンチを迎えたが、後続をシャットアウト。九回は3者凡退に打ち取り、28球を残してゲームセット。「うれしかった。結構、疲れました」。表彰式を終えると緊張から解放され、どっと疲れが襲ってきた。

応援に来た東京の両親への恩返し

 東京都出身。親元を離れての北海道暮らし。家族の応援がなければ、ここまでたどり着くことはできなかった。「両親は自分が結果の出ない時も、結果が出ている時も、変わらず声を掛けてくれたり。寮生活で、すごいお金が掛かってしまうけど、自分のためにいっぱい投資してくれた。必ず甲子園に行くからって言ったら、頼んだよって言って、ずっと応援してくれていたので、本当に感謝しかない」。この日、両親がスタンドに駆けつけた前で、見事に優勝で恩返しした。

姉がマネジャーで甲子園準Vを経験

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