《富山戦後》自分自身の力のなさを痛感。きょうは耐えたゲーム《柴田Talk》

■J2第33節 富山0-2札幌(10月19日、富山県総合運動公園陸上競技場)
試合後、取材に応じた柴田慎吾監督(40)の一問一答は以下の通り。
―試合を振り返って
「とても苦しいゲームでした。その中で選手たちが粘って勝ち点3を取ることができた。それのみが良かったと思います」
―高嶺がスーパーゴールを2発決めた
「文字通りスーパーゴールだったと思っています。もちろん各選手の粘りもありましたが、チームとして苦しい展開が続いた中で彼の2発が勝ち点3をもたらしてくれた。まさしくキャプテンとして魂のこもったゴールを決めてくれました」
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―5試合ぶりの無失点勝利。前日に現地調整した効果は見られたか
「う~ん。なかなか鋭い(質問)ですね。芝生の状態はすごく良い形に見えますが、けっこう深くて足がつる選手も何人かいた。選手は慣れていなくて、難しそうにプレーしていた印象が見受けられた。おとといも長距離移動で札幌から6時間掛かりまして、2日前に移動した中できょうのパフォーマンスだったので、ギリギリの戦いだったんじゃないかなと個人的には思っています」
―スコアは完勝。攻守の評価は
「個人的には自分自身の力のなさを痛感したゲームです。勝てたこと、J1昇格への望みをつなげられたことはプロチームとして何より。それを大前提とした中でも、内容は決して褒められたものではない。きょうはどちらかというと粘り強く耐えた展開になったので。またしっかりみんなで練習しようと伝えました。もっと自分たちでボールを持って意図的に前進し、プレスを掛ける。相手コート内で攻守をしたい。どちらかと言うと、きょうは耐えたゲームという印象です」
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―無失点で守り切れた要因は
「前半からミドルゾーンで相手の流動的なポゼッションに対してプレスがはまらなかった。行ったら行ったで背後をやられた。細かい戦術になりますが、ハーフタイムに修正したのは、相手の落ちるボランチに対してどうするか。そこをケアしたときに落ちてくるシャドーをどうするか、1点を修正しました。そうすると後ろに比重がいってしまった。1-0で勝っている状況なので、それも1つの選択肢、1つのフットボールかなと思いますが、我々は勝ち点3をアグレッシブに奪いに行くことを目指している。そこは個人的にまだまだ物足りなかった」