高嶺朋樹 超絶ミドル2発で快勝!「自分でもびっくりしました」
前半20分、左足のボレーシュートで先制ゴールを決めるMF高嶺(右)=撮影・北波智史
■J2第33節 富山0-2札幌(10月19日、富山県総合運動公園陸上競技場)
北海道コンサドーレ札幌は19日、敵地で富山と対戦し2-0で完勝した。ゲームが動いたのは前半20分。ボランチで先発したMF高嶺朋樹(27)が、鮮やかなミドルをゴール右上に突き刺し先取点を奪った。高嶺は後半23分にもミドル弾を叩き込み、追加点を獲得。札幌は5試合ぶりの完封勝利でPO圏進出の可能性を残した。
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2発の超絶ミドルが勝利を決定付けた。1点目はPA手前でセカンドボールを拾い、浮き球を左足でダイレクトボレー。強烈なシュートでネットを揺らし「ボランチとしてはセカンドボールを回収するのが仕事。その回収したタイミングで相手と入れ替わることができたので、ショートバウンドをミートすることだけを意識した。良いコースに行って自分でもびっくりしました」と、驚愕の一発を振り返った。
後半23分、2点目のゴールを決めてチームメートの祝福を受けるMF高嶺(右から2人目)
リードして迎えた後半23分にも、再びゴラッソが生まれた。中央で髙尾からのパスを受けた高嶺は、ゴールまで約30メートルの距離にも関わらず「ここは自分のエリア」と、迷わずシュートを選択した。ボールは地を這うような低い弾道でゴール右隅へ。圧巻の一撃にスタジアムはどよめいた。
「ボールを受けたタイミングでフリーだった。トラップした段階でプレッシャーが来てないと思ったので、シュートを打ちました。あまりミートしてなくて、自分としてはそんなに納得していない。入って良かった、ラッキーって感じです」
敵地の勝利につながった前々日移動 前夜はファンの熱意に触れ…
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異例の2日前移動が会心の勝利につながった。チームは普段、試合前日に宮の沢で練習をしてから移動するが、今回は前日練習を現地で実施。移動疲れの軽減を狙った取り組みは、勝利に結実した。
「かなり大きかったです。いつもなら夜に着いてご飯を食べて、すぐに寝て試合という形。2日前に行かせてもらって、昨日はゆっくりできて心身ともにリラックスした状態で試合に臨めた。チームのサポートに感謝しています」
富山に勝利してMF長谷川(左)と笑顔でハイタッチするMF高嶺
数々の温かな声も、選手たちの背中を押してくれた。富山戦の前夜。ホテルの食事会場では、大型スクリーンにパートナー企業からの応援メッセージが投影された。昇格を諦めないファンの熱意に触れ「そういった人たちの力があって自分たちはプロサッカー選手でいられる。応援してくれている生の声を聞くことができて気持ちが高まりました。自分たちも諦めていないので、しっかりと期待に応えたい」と決意を新たにした。
シーズンは残り5試合。次節は上位を走る難敵・水戸との一戦が待っている。「相手がどうこうは関係なくて、自分たちは目の前のゲームに勝たないと次がない。ゴール、アシストを含めて得点のところで貢献したい」。その左足がクラブの命運を握る。
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