コンサドーレ
2025/10/19 16:35 NEW

【プレーバック】J2第33節 富山0-2札幌

富山に勝利して喜びに沸く札幌サポーター=撮影・北波智史

■10月19日、富山県総合運動公園陸上競技場

高嶺のゴラッソ2発で連敗ストップ

 北海道コンサドーレ札幌はカターレ富山とアウェーで対戦し、2-0で勝利した。MF高嶺朋樹主将(27)がミドルシュート2本を決めて勝利を呼び込み、札幌は連敗を「2」で止めて完封は5試合ぶりとなった。

 札幌はボランチのMF宮澤裕樹(36)が14試合ぶり、ケガから戻ったMF長谷川竜也(31)とDF西野奨太(21)がそれぞれ3試合ぶりに先発復帰した。

 自動降格圏の18位に沈む富山と11位・札幌の対戦。残留争いで負けられない富山に対し、札幌もプレーオフ(PO)進出を懸けて気迫のこもった試合を展開した。

 パスをつなぎながらチャンスをうかがう富山に対して序盤は押し込まれる場面もあったが、徐々にペースをつかみ、先手を取った。

 前半20分、DFパクミンギュ(30)が左サイドライン際の深い位置からクロスを上げ、中央で相手にクリアされると、そのこぼれ球を拾った高嶺がペナルティーエリア手前中央のぽっかり空いたスペースで絶妙のトラップ。そのまま勢いよく走り込み、バウンドしたボールを左足ハーフボレーでゴール右上隅に突き刺した。

 後半もパスをつなぐ富山の方がポゼッション率は上回った。同15分、相手の左サイドをワンタッチパスで崩されてクロスからフリーでシュートを打たれたが、ここは西野が体を投げ出して阻止。試合を通してGKとDFラインの間に幾度とサイドからのクロスを入れられた札幌だったが、体を張ったディフェンスで相手の決定機を回避していく。

 すると同23分、ここでも高嶺のゴラッソが効いて、流れを相手に渡さなかった。相手陣内中央付近でDF髙尾瑠(28)からの横パスを受けた高嶺は、周りを見て相手のプレスが来ないことを確認。高嶺は前を向き、約25メートルの距離から左足を振り抜いて今度はグラウンダーでゴール右下隅に2点目のゴールを突き刺した。

 同26分、直前の接触で足を痛めていた髙尾が左足をつってプレー続行不能。27分には相手のミドルシュートをGK高木駿(36)が弾き、詰められて決定機をつくられたが、ここは枠外に逸れた。札幌は同29分に髙尾をDF中村桐耶(25)と交代。同時にシャドーの長谷川に代え、8試合ぶりに戦列復帰したDF宮大樹(29)を3バック中央に入れて守備を固めた。

 宮澤に代わって途中出場でボランチに入っていたMF木戸柊摩(22)はシャドーの位置へ。FWアマドゥ・バカヨコ(29)に代わって1トップに入っていたMF荒野拓馬(32)も前戦からの守備で奮闘し、相手にチャンスをつくらせない。

 試合終了間際には高嶺にハットトリックのチャンスが2度ほど訪れたが、ここは枠を捉えられなかった。高嶺の1試合2得点は今季3度目となり、通算ではチームトップの8点目となった。


(全5カット)
前半、球際で競り合うMF宮澤(左)

 

前半20分、先制ゴールを決めるMF高嶺(右)

 

後半、ドリブルで富山の守備をかわしてゴール前に切れ込むMF近藤(手前右)

 

後半23分、2点目のゴールを決めてチームメートの祝福を受けるMF高嶺(右から2人目)

 

富山の敵地で勝利し、ハイタッチする柴田監督(中央)

 

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい