近藤友喜 出場停止明けの富山戦へ「受けに回らず、チャレンジャーの意識を持って」
富山戦へ向けてチャレンジャー精神を強調した近藤。右サイドを切り裂き決定機を生み出す=撮影・宮西雄太郎
試合前日練習は完全非公開
北海道コンサドーレ札幌のMF近藤友喜(24)が、19日に行われる第33節・富山戦(午後0時55分開始、富山)へ向けて意気込みを語った。17日に空路、現地入りしたクラブは試合前日練習を完全非公開で実施。移動による疲労を軽減し、万全の状態で負けられない戦いに臨む。
【コンサドーレ 関連ニュース一覧】
出場停止明けのドリブラーが本領を発揮する。近藤は前節・山形戦を累積警告で欠場。攻撃の核が不在だった札幌は、ホームで手痛い連敗を喫した。
「(累積が)3枚になってから20試合ぐらい耐えていたので、いつかは来ると思っていた。勝たなきゃ終わりっていう状況で負けて本当に厳しくなりましたが、可能性は0じゃない。プレーヤーである以上は諦めずにやり続けたいと思います」

山形戦では近藤の不在をカバーすべく、白井が右WBで先発出場。チャンスメークを期待されたが、右ハムストリングスを負傷し前半29分にピッチを退いた。今季は近藤がケガをした際にも同ポジションを担うなど、2人はときに支え合い、高め合ってきた。
あれで火が付いた「いろいろ感じるところが…」
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
ライバルと認める男の負傷によって、周囲から寄せられる期待は高まっている。「陽斗(白井)がWBで良いプレーをしていたことで火が付いたこともある。本来はもっと前でやりたいと思っていたはずだけど、WBであれだけのパフォーマンスをしていたので、僕自身はいろいろ感じるところがありました。出られなくなって悔しいと思うけど、なんとか可能性を残した状態で戻ってきてもらえるようにしたい」と仲間の気持ちを思い、次戦への決意を口にした。
対戦相手は降格危機 独特な怖さを警戒
相手の富山は現在、リーグ18位と降格争いの真っ只中だ。昨季は札幌もJ2降格を経験しており、シーズン終盤は常に危機感を抱きながらの戦いだった。近藤は切羽詰まったクラブが持つ独特の空気感と粘り強さ、その怖さを十分に理解している。
「降格争いをしているチームは勝たなければ後がない状態ですから、すごくアグレッシブに来ると思います。(試合の)入りのプレーをハッキリしてきたり、まずは先に失点しないようにやってくるはず。自分たちは受けに回らず、チャレンジャーの意識を持ちながらやれたらいいし、時間を見ながら(ゲームを)コントロールしたい」

【2000円お得! 道スポの年払いプラン】
今シーズンはチーム、個人ともに思い描いた結果を得られていない。本意ではない状況にあっても、可能性がある限りファイティングポーズを取り続ける。「それぞれの意識は、まだ切れていない。あと6試合。どのチームにも言えることだけど、同じメンバーで(来年も)やれることはない。そういう意味でも悔いが残らないようにやりきりたい」。気力を振り絞り、ラストスパートを掛ける。