《ハム番24時》10月15日

野球は〝切り替えのスポーツ〟とよく耳にする。ポストシーズンも、1試合ではなく、複数試合で勝敗を決める。打っても抑えられても、抑えても打たれても、次に向かっていかなければいけない。CS(クライマックスシリーズ)ファーストステージ2戦目に先発し、4回4失点で降板した北山も、しっかり気持ちを切り替えていた。
「この前も、良い緊張感で臨んでいたつもりだったんですけど、途中でつかまってしまった。ただ、そんなに悲観的な内容でもないというか、マイナス要素が多い点の取られ方ではなかったので、ちょっとの修正でうまく変わっていくんじゃないかなと思いますし、変に引きずってはいないです。詰めるところはしっかり詰めて、細かいところですけど、クセの部分だったり、変化球の細かいコントロール、変化の付け方だったり、そこの最後の詰めのところを残りの数日間でやりたいなと思います」
気の置けない仲間たちとの時間も、メンタル面でポジティブに働いている。「きのう、福岡に着いてから、(伊藤)大海さんと金村と3人でご飯に行きました。いろんな種類の料理が出てくるところで、海鮮も肉も食べました。今年の〝外食ベストオブアワーズ〟ぐらいの勢いで、全部がめっちゃおいしかったです。終始、食で満たされました」
食事会の雰囲気も良好だったようで、「(一番後輩の)金村が一番、気を使っていないです。あいつが一番、先輩みたいな態度で食っていました(笑)」と後輩をイジった。優しい先輩2人が、温かい目で金村を見守る絵が想像できて、ほほ笑ましかった。
英気を養い、いざ、打倒ソフトバンクへ。「みんなで食事をしながら、『頑張ろう』という感じで話しました。そういう楽しかった気持ちをしっかり野球につなげられるようにしたいなと思います」。次回登板ではきっと、背番号15が本領を発揮してくれるはずだ。