金村尚真 大ピンチで逆転阻止の好リリーフ「絶対に点を取られないという強い気持ちで行きました」
七回を無失点に抑え、達(左)とタッチを交わす金村=撮影・桜田史宏
■パ・リーグ18回戦 日本ハム2-2西武(8月26日、ベルーナドーム)
絶体絶命の場面で無失点ピッチング
日本ハムの金村尚真投手(24)が七回途中から登板した。1死満塁の局面だったが、バックにも助けられながら無失点リリーフを披露。チームの黒星回避に一役買った。
3月28日の開幕戦でプロ初完封勝利を飾ったベルーナドーム。思い出の舞台で、今度はリリーバーとして、再び印象的な投球を見せつけた。
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先発した後輩右腕のためにも!
先発した達が七回、先頭から4連打を浴びて2点リードを追い付かれると、2番手の玉井も送りバントの打球処理を誤ってしまい、ピンチを拡大させた。1死後、3番手を託されたのが金村だった。
「自分の中でもここ(での登板)はあるだろうなと思っていました。達も頑張っていましたし、同点だったので、絶対に点を取られないという強い気持ちで行きました」と覚悟を決めてマウンドに立った。

好打者から狙って奪った空振り三振
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打球を前に飛ばされると、失点につながる可能性が高い満塁の場面。「三振を求められた場所だった」と意識して向き合った源田をスプリットで空振り三振に斬って取った。これで2アウト。続く山村には初球をセンターへとはじき返されたが、前進してきた五十幡が飛び込みながらキャッチ。勝ち越しを許すことなく、大ピンチの場面を脱することに成功した。
「良い当たりだったので、最初はヒットかなと思ったんですけど、イソさんが良いプレーをしてくれました」。快足外野手への感謝を口にしていた。
七回2死満塁、西武・山村を中飛に打ち取り、ホッとした表情でベンチに戻る金村
リベンジ投球で存在感
2軍での調整を経て、再昇格を果たした8月上旬から中継ぎに配置転換となった。中継ぎ登板2試合目だった今月7日の西武戦では、達、玉井の後を継いで、0ー0の八回から登板したが、4安打を集められて勝ち越し点を献上。敗戦投手となった。くしくも同じ面々でのリレーとなったこの日は西武打線を封じ込めることに成功し、リベンジを遂行した。
シーズン前半戦では先発として4完投をマークした右腕が、ブルペン陣の一員として、その存在感を着実に高めている。