ファイターズ
2025/07/15 19:25

金村尚真 〝指示通り〟の激走「できるだけ自分に厳しく」 先輩投手陣からの温かい言葉胸に

2軍戦の登板が雨でスライドとなった金村=撮影・近藤裕介

フラフラになるぐらいまで…

 自分にだけは、負けられない。日本ハムの金村尚真投手(24)が、新庄剛志監督(53)からの指示通り、真夏の走り込みを敢行した。3日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)で4回3失点と結果を残せず、指揮官から「何が悪いかとかは忘れて、フラフラになるぐらいまで走り込んでほしい」と、報道陣を通して鎌ケ谷での走り込みを命じられていた。3年目右腕は過酷な猛暑の中、妥協することなく激走を繰り返した。

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 2軍での練習初日となった5日、投手用の練習メニューが記されたホワイトボードの一番上には、金村専用メニューが別記されていた。「『背番号24 PP(ポール間走)12本』みたいな感じで、上にドンって書いてありました。(他の選手よりも)メニューが多くなっていました(笑)。トレーナーからも、とりあえず走れと言われていたので、今は一生懸命頑張っています」。大粒の汗をかきながら、鎌スタの左翼と右翼をひたすら往復した。

誰も見ていなくても、自分が見ている

 ポール間走には、タイムも設定されていた。ただ、誰かが監視しているわけではなく、どんな速さで走るかは、あくまで自分次第。それでも、金村は自らを追い込んだ。「誰も見ていなくても、自分が見ているので。ここで変に手を抜いても意味がないなと思うので、できるだけ自分に厳しく、というのをやっています」。ギリギリながらも12本全て、時間内に走りきった。

 走り込みは得意ではなく、「嫌いです」と明言する。それでも、「ネコさん(金子2軍投手コーチ)も宮西さんも、長く(現役を)できている選手は、ランニングができますし、走っているイメージがある。僕もできれば長くやりたいので、そういう意味でもこういう時間はすごく大切なんじゃないかなと思います」とレジェンド2人の姿を思い浮かべ、きついメニューも前向きにこなしてきた。

名護キャンプのとき、室内でのアップ前に絡む金村(左)と宮西

 

走っているうちに気づいたコト

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