ファイターズ
2025/05/23 23:00 NEW

金村尚真が今季3度目完封で4勝目 開幕戦前に後輩に送った「あした、見とけよ」

今季3度目の完封で4勝目を挙げた金村(左)=撮影・桜田史宏

■パ・リーグ9回戦 日本ハム1-0楽天(5月23日、楽天モバイルパーク宮城)

郡司さんが良い配球をしてくれた

 日本ハムの金村尚真投手(24)が、今季早くも3度目の完封で4勝目を挙げた。捕手の郡司が二回にソロで挙げた1点を、最後の最後まで守り抜いた。

 前夜、チームはソフトバンクと延長十一回を戦い、敗れた。移動ゲームのカード頭を任され、一人で投げきった価値は大きい。それでも「郡司さんが良い配球をしてくれて、早めの回からカーブだったり、緩急を使った良いピッチングを引き出してくれたので、すごい良かったかなと思います」と、真っ先に女房役をたたえた。

スプリットを効果的に使い凡打の山

 中13日と登板間隔が空いたが、全く問題にしなかった。調整期間に練習してきた「ストライクゾーンに投げるスプリット」を有効に使い、立ち上がりからリズム良く、凡打の山を築いた。

 八回、2死一、二塁のピンチでは、ギアを一つ上げた。「前の回、(味方打線が)チャンスで1本が出なくて、流れ的にも向こうが押せ押せのムードになっていたので、何とかここは0点でいかないと、という気持ちでいきました」。代打・島内を三邪飛に仕留め、「結果、0点に抑え切れたので、結果が全てかなと思います」と胸を張った。

 四球を一つ与えたものの、抜群の制球力で5安打6奪三振、わずか104球で楽天打線をシャットアウト。「フォアボールを1個出してしまいましたけど、あとは郡司さんと話して、しっかりスプリットをゾーンに投げたり、低めに落としたりできました。きょうはスプリットのコントロールが良かったので、それを勝負球じゃなくても、カウント球で使えたので、そこが良かったんじゃないかなと思います」とうなずいた。 

崖っぷちの九回だから成長できる 「すごく幸せなことだと思います」

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