あそこで打たな、(八回の)満塁で。あしたイジろう(笑)《SHINJOの信条》

■パ・リーグ9回戦 日本ハム1-0楽天(5月23日、楽天モバイルパーク宮城)
―先発の金村がまた完封
「たいしたものですよね。変化球でのストライクの取り方がむちゃくちゃうまくないですか。打ち気になったバッターのところでちょっとボールを動かす。あの辺のテクニックはチームの中でもナンバーワンと言っていいくらい。これで2回、良いピッチングが続いたのかな?」
―前回も完投で勝っている
「勝ち勝ちじゃないですか。じゃあ期待が持てますね。でも、また抹消でしょ。ねえ。もったいないな…。ただ、全員を育てないといけないから。待ってもらうしかない」
【金村尚真が今季3度目完封で4勝目 開幕戦前に後輩に送った「あした、見とけよ」】
―投げてから登録抹消することで疲労が回復し、長く投げられる側面も
「いやいや。ピッチャーをやっていないから分からないけど。俺なら10日は空けたくないですね。中5日とかで投げたいかな。完封は…完封もあるか(笑)。こればっかりは難しい。ピッチングコーチがしっかり段取りを組んでやってくれているので。そのおかげできょうも良いピッチング。変えたくはないでしょうね。たぶん。あと、きょうは郡司くんが4番で、打席に入る前に『打率を見るな』と言いました。本人は『はい、見ません。打率じゃないです』と言っていましたね」
―郡司は数字以上に勝負強さがある
「そうそう…じゃあ、あそこで打たな、(八回の)満塁で。あしたイジろう(笑)」
【郡司裕也 4番で決勝弾も「野村の代役になれるとは思っていない」】
―浅間の粘りが目立つ
「そうでもないんじゃない。1、2打席目が三振でしょ。タイミングが合っていないから、うーん、どうしようかなと考えていたときにライト前に打ってくれた。最後はフォアボールか。あれはでかかったですね。金村くんには最後、もうちょっと楽な点差で締めてもらいたかったですけど。1点だと緊張したでしょうね。ただ、1点差を楽しんでいるような感じもしますけどね」
―金村が1人で投げきれるようになった要因は
「僕のおかげでしょうね(笑)。加藤(貴)くんもね、(監督に就任した)1年目かな、四、五回で代えましょうみたいなことをピッチングコーチから言われて。何を言っているの? いやいや完投でしょと。徐々に(イニングを延ばして)、投げさせたでしょ。それで完投できるようなピッチャーになった。我慢をしながら育てないといけない。加藤くんはFAでハッピーな契約ができた。あのままだ…。俺、ちょっと分からないけど、加藤くんは投げたらすぐ代えられていたんでしょ」
―いっとき、3巡目につかまる傾向があった
「それは想像が大きいでしょ。それを超えていなかったんですよね。うわさは聞いていたけど、そんなの関係ないやろ、大丈夫大丈夫という感じで投げさせていた。金村くんも伊藤くんもそう。やっぱり完投。いろんなプラス材料が出てくるので。気持ちの面も、成長の面も、中継ぎを休ませることも。もう投げたくてうずうずしているぐらいの中継ぎ陣になってきている」
―確かにリリーフは投げたがっているのでは
「暇でしょうがないんじゃない? 空きすぎてもアカンしね。あしたの先発、誰だっけ?」
―先発は山崎
「(完投が)あるね。その次は」
【山崎福也が24日楽天戦に先発 16日ロッテ戦で完封も「前回のことは意識しない」】
―細野の予定か
「あ、細野くんはルーティンがあるから。(五回に)足をつるルーティンが(笑)。一回ずつ伸ばしてほしいね。六回につる、七回につる、八回につると。まあまあ冗談を言いながらでも勝っていきますよ」
―金村のここまでの成長は想像以上か
「良いピッチングをして悪いピッチングをして、良いピッチングをして悪いピッチングをしたので、うわ、この流れで1年間通されたら困るな、というところで良いピッチングが続いた。でも抹消でしょ。ピッチングコーチもいろいろ考えていると思いますので。ボス、話があります、というのを待っています。勝つためにどうすればいいのか、という方法を探してくれていると思う。トップに立つために」
―コーチの成長も期待して口を出さずに任せている
「そうそう。よそのチームに引っ張られるようなコーチづくりをしているので。去年の中盤ぐらいから。俺も引っ張られるように(笑)」
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