滝川西の2年生左腕・林佑哉 変幻自在の投球で初戦突破だ【秋季全道公式練習】
投球練習をする滝川西の林=撮影・十島功
■秋季全道高校野球公式練習1日目(10月10日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)
滝川西の2年生左腕が、相手を幻惑する。180センチの林佑哉投手(2年)は、長い手足を生かした投球が持ち味だ。大和ハウスプレミストドームの高くて硬いマウンドの感触は良好。「投げてみたら、結構自分に合うマウンドだなって思いました」。特にマウンドの傾斜に、投げ心地の良さを感じたようだった。
代表決定戦でクラーク相手に好投
クラークとの空知支部の代表決定戦に先発した林は、6回⅔5安打1失点とチームを全道へ導く好投を見せた。「ピンチになっても想定内という気持ちで、冷静に心動かずにできた」。難敵・クラークを封じた投球を思い返した。
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5投手を擁して勝ち上がってきた滝川西。特にエースの鈴木郁吹投手(2年)は支部予選2試合でリリーフ登板し6回⅓無失点。林も「先発を任された時とかは、後ろに信頼しているピッチャーがたくさんいるので、自分は目の前のバッターにとにかく集中してピッチングができる」。他にも3投手が控えており、1球目から全力を注ぐことができる。
指揮官が「秘密兵器」として抜てき
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そんな投手陣の中でも、左横手投げに近い林は特異なタイプ。林亨監督(45)は「秘密兵器」として代表決定戦の先発に抜てきした。大会初登板となったが、左腕の心構えはバッチリだった。支部が始まった段階で「自分は多分決勝で投げるな」と予感。その言葉通り、翌日に先発を告げられると、大一番に向けて心身のコンディションをきっちり仕上げた。
高校入学を機に徐々に肘の位置を下げ…

独特に動く直球を軸に、スライダー、カーブ、チェンジアップを操る。元々は上から投げていたが、高校入学をきっかけに徐々に肘を下げ始めた。「その方が体に合っていた」。そして、何よりも制球がばらつきがなくなったことが大きかった。
その投げ方や球種で翻弄するだけではなく、投球フォームにも工夫を施す。新チームが始まった段階から、2段モーションやクイック投法の練習を重ね、フォームの幅を広げてきた。「成果が出たと思います」と代表決定戦では投球フォームを使い分けながら、打者のタイミングを崩していった。
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初戦の相手は白樺となり「(白樺に)地元の選手が多く行っている中で、公立校、地元の意地を見せて、絶対に勝ってやろうと思ってます」。全道常連の強豪狩りに、背番号10が闘志を燃やしている。