8年ぶり出場の北広島 夏はエスコンで大会サポート 秋は自分たちが主役だ【秋季全道公式練習】
8年ぶり2度目出場の北広島ナイン=撮影・西川薫
■秋季全道高校野球公式練習1日目(10月10日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)
12日に開幕する秋季全道高校野球の公式練習1日目が10日、大和ハウスプレミストドームで行われ、出場20校中11校が人工芝グラウンドの感触を確かめた。8年ぶり2度目出場の北広島は、14日の2回戦で帯広三条と士別翔雲の勝者と対戦。勝てば秋は初、3季通じて2000年春以来の全道勝利を目指す。
夏は支部敗退し来場者対応など
今夏は札幌支部で敗れ、隣接するエスコンフィールド北海道で開催された南・北北海道大会の準決勝・決勝で、同校ボールパーク委員会の一員として来場者対応など大会をサポートしていたが、この秋は自分たちが主人公になる。地元出身の玉邑瑛大主将(2年)は「まずは目の前の一戦一戦を勝ちにいこう、一戦必勝でやっていきたい」と、初戦突破へ力を込めた。
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プレドの人工芝に足を踏み入れるのは初めて。金田和実監督(57)は「フライはちょっと気になったのと、転がった時の球の走り。あとは風景がちょっと違うかなと思ったので、風景を感じなさいとベースランニングを入れました」。選手は球のような汗を流した。
札幌支部では激戦の公立校ブロックでノーシードから3勝。特に夏の南北海道大会にも出場した札幌新川には7-2で勝利。指揮官は「きっとうちより力のある学校はもう数校あったと思います。そのなかで、ああして3試合戦えたのは、ちょっと出来すぎ感があるかもしれないですね」。8年ぶりの大舞台にも、浮かれ気分は一切感じさせない。
キーマンは不動のリードオフマン
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秋の全道初勝利のカギを握るのは、不動のリードオフマン・玉邑主将だ。公式練習では「いつも土とか草でやっているより、感覚が全然違って、そこの違いを感じました」。左翼の守備でクッションボールや打席でのボールの見え方などを確かめた。金田監督は「彼にはちょっと頑張ってもらって、攻撃の口火を切ってもらいたい」と、期待を込める。
秋全道初勝利のカギを握る、北広島のリードオフマン・玉邑主将
京都国際の沢田と高岸はリトルシニアの先輩
北広島西の里中では、北広島リトルシニアでプレー。昨夏、日本一に輝いた京都国際の沢田遥斗外野手(札真栄中出)と高岸栄太郎外野手(千歳富丘中出)はチームの二つ先輩。「最初の3、4カ月ぐらいは一緒に同じグラウンドでプレーしてました。甲子園の記事とかは見てました。本当にすごいの一言で。中学校の時もすごい上手な方々だなと思っていたんですけど、まさかここまで行くとは、って感じでした」。自らは、同校OBの兄・太朗さん(22)の影響もあって地元に残り、1年秋から主力としてプレーしている。
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初戦は、夏の札幌支部代表決定戦に続き、全校応援が決定した。「どちらも北北海道のブロックなので、あまり対戦したことがないんですけど、1勝して勢いもあると思うので、それにのまれず何とか1勝をもぎ取りたい。1番バッターを任されているので、チャンスを作るのが一番の仕事。もっと出塁の数を増やして、良い1番になっていきたい」。8強入りすれば21世紀枠候補へも一歩前進。プレドまで応援に来てくれる在校生へ、今度は勝利をプレゼントする。
秋全道初勝利のカギを握る、北広島のリードオフマン・玉邑主将