コンサドーレ
不屈の男。生き様が札幌のレガシーに《河合CRC竜の眼》

ホームで連敗 サポートの質に一因が
仙台、山形との連戦に敗れて状況は非常に厳しくなった。多くのサポーターはPO圏進出を期待してプレドに足を運んでくれている。ホームでの負けは許されないし、今回の敗戦は何一つ言い訳できないものだった。
仙台戦はボールを保持しているようにも映ったが、相手の組織的な守備を攻略できなかった。同様の現象は、山形戦の中盤以降も起きていた。プレスをはがせない一因は、シーズンを通して指摘している〝サポートの質〟にある。ボールをもらう角度、距離、タイミングの中でも、特に角度とタイミングに問題があると感じられる。
前線含めた全体の動き、目線の駆け引きも大事
サポートの質を高めるためには、ボール保持者の近くにいる2、3人だけでなく、前線の選手もプレーに関わる必要がある。山形戦では前半に、斜めのパス1本で札幌のプレッシャーを無効化されたシーンがあった。ボールホルダーが目線を遠くにすると、DFは背後を警戒して前へプレッシャーを掛けづらくなる。前線を含めたチーム全体の動き、目線の駆け引きで状況を打開できた好例といえる。
残り6試合で課題を解決するのは難しい。ただし、サポートの質に限ればトレーニング次第で改善できる可能性はある。高い強度のプレスを回避できない理由を自問自答し、選手同士で話し合いを重ねることが肝心。密にコミュニケーションを取ることで、突破口を開きたい。
ここからは話題を変える。深井が9月末に今季限りでの現役引退を発表した。彼を高校時代から知り、長く膝のケガに苦しめられる姿を見てきた。いよいよか…、という感情と「お疲れ様」という言葉しか出てこない。