ファイターズ
2025/10/05 14:45 NEW

《ハム番24時》10月5日

 

 「良い結果も出ましたし、悔しい思いもしましたし。自分が思い描いていた1年とはかけ離れた1年だったので、本当に幸せだなと思います」。懸命に駆け抜けたレギュラーシーズンを振り返り、ルーキー山県はそう口にする。

 プロ1年目のシーズンは、終わってみれば84試合に出場。だがこの数字は、自身ではまったく想像していなかったものだという。「1軍の試合に出ているというイメージトレーニングはもちろんあったんですけど、そんなに自分が1軍の試合で活躍しているというビジョンが、あまり見えていなかったので」。だが4月中旬に初の1軍昇格を果たしてからは、持ち前の堅実な守備を武器に、出場試合数をどんどん積み重ねていった。「どうやって1軍の選手に食らいついていけるかと、ずっと考えていたので。1軍にいても、ファームにいても、やることは一緒だと思っていたんですけど、こうやって試合に出させていただいている以上、どうやって結果を残すかというのを考え始めたので、そこは自分としては良かったのかなと思います」。

 前述のとおり、良いことも悪いこともあったと感じたシーズンとなったが、何よりも安堵しているのが、怪我なく最終戦まで来られたことだ。「一番心配していたのが怪我だったので。怪我なく終われたのは大きな収穫ですし、逆に怪我しないことが今年の目標でもあったので、それはこれからも継続してできるようにしたいです」。

 レギュラーシーズンは終わったが、11日からは日本一を目指す新たな戦いが始まる。「レギュラーシーズンとは違った緊張感はあると思うので、それを愉しめるかどうかだと思います。このチームのモットーが『愉しんで』なので、ポストシーズンもレギュラーシーズンと同じように、野球を愉しめたら。実際には緊張したり、体が硬くなったりはするとは思うんですけど、野球自体を愉しめれば、自分としてはOKかなと思います」。野球を愉しむ姿勢を持ってプレーし、今季ファンを愉しませてきたガタシューが、大一番でもそのマインドを発揮して、栄光をつかみ取りに行く。

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