高校野球
札幌光星が2年連続の秋季全道切符 1年生ショート・宮下昊士が攻守で存在感【秋季札幌支部】

■秋季全道高校野球札幌支部(9月29日、札幌円山)
▽Bブロック代表決定戦 札幌光星5-0札幌清田
貴重な追加点&好守でいぶし銀の活躍
1年生ながら、円熟味を感じさせる遊撃手だ。札幌清田との代表決定戦に「2番・遊撃」で先発した札幌光星の宮下昊士内野手(1年)が、攻守で全道進出に貢献した。
まずは1-0で迎えた二回1死一、二塁。2球で2ストライクと追い込まれたが、コンパクトなスイングで左前適時打を放った。相手は変則の横手投げ右腕。打線がハマってしまう前の貴重な追加点で流れを引き寄せた。合坂真吾監督(49)も「早い段階で2点目を取れたのが大きかった」。遊撃の守備でも4度の守備機会を難なく処理。いぶし銀の活躍ぶりで、勝利への道筋をつくり上げた。

初戦は苦しい展開から逆転勝ち
存在感を示した宮下が「だんだん自分たちの野球ができるようになってきた」と話すように、支部予選は決して順風満帆ではなかった。初戦の札幌静修戦では一時6点のリードを許す苦しい展開。何とか逆転し、12-7で振り切ったが、合坂監督は「戦っている相手が自分たちのような感じだった」と振り返る。
続く札幌白石戦は6-2で勝利。そしてこの日の代表決定戦では、札幌静修戦で5回⅓6失点(自責5)を喫していたエース・堀田大空(そら)投手(2年)が完封。打線も7安打5得点と効率の良い攻撃を見せるなど、投打ががっちりとかみ合った。苦しみながらも2年連続14度目の全道切符をつかんだ。