高校野球
【プレーバック】南北海道大会1回戦 札幌光星0-8札幌大谷(7月10日、札幌円山)

開幕戦は〝ご近所対決〟
2025年の南北海道大会は、札幌光星と札幌大谷の対戦で幕を開けた。校舎は直線距離にして約300メートルほどしか離れていない〝ご近所対決〟。いきなり試合を動かしたのは札幌大谷だった。一回の攻撃、1番・山崎有歩(あるふ)外野手(2年)が左前打で出塁すると、続く藍葉吏良(りら)内野手(2年)がバスターエンドランを決めて、無死一、三塁に好機を拡大。そして、3番・瀬尾心之介外野手(3年)も左前打と、いきなりの3連打で先制に成功した。
援護をもらった札幌大谷の先発・岩渕英晃投手(3年)は、走者を許しながらも粘りの投球でスコアボードに「0」を並べていく。そして、四回には9番・大土璃久外野手(3年)の2点三塁打で突き放すと、さらに2死一、二塁から4番に座る瀧口大智内野手(3年)が今大会1号となる3点本塁打を右翼席に突き刺した。札幌大谷の五十嵐大監督(38)も主砲を称えた。「本当にいい打球だった。この試合にとっては非常に大きいホームランだった」。その後も1年生・矢野秀内野手の適時二塁打などで加点し、七回コールドを成立させた。
札幌光星は1点ビハインドの四回1死一塁の場面で、エースの貞広煌晴(こうせい)投手(3年)を下げて継投に切り替えたが、作戦は裏目に出てしまった。攻撃も7イニングで残塁5と最後まで本塁を踏めず、無念のコールド負けとなった。
■今大会1号の3点本塁打を放った瀧口大智内野手(3年)
「気持ち良かったです。初球は振ろうと思っていて、それしか考えてなかったです。最初捕られるかなと思ったんですけど、伸びていったので良かったです」