雨天順延の北海 室内練習場で調整 現役プロの差し入れに佐藤主将「結果で恩返ししたい」【夏の甲子園】
室内練習場で軽く体を動かした北海の佐藤主将(手前右)=撮影・桜田史宏
■全国高校野球選手権第6日(8月10日、兵庫・阪神甲子園球場)
10日に予定されていた南北海道代表の北海の1回戦は、悪天候が予想されたため前夜に順延が決定。この日の午前中は同球場の室内練習場で、軽く体を動かした。甲子園球場周辺は11日も荒天が予想されている。
木村・大津バッテリーで出場した21年は3日連続雨天順延
雨天順延もなんの。27年目の平川敦監督(54)は「4年前に2日、3日流れた経験もありますし、ここまで来たら1日も2日も変わらないと思います。コンディショニング、体調管理、維持だけ気を付けてやっていきたい」と、どーんと構えた。
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21年はソフトバンクの木村大成投手(21)、巨人育成の大津綾也捕手(22)らを擁して夏の甲子園に出場。大会3日目の第3試合に1回戦の神戸国際大付戦を予定していたが、3日連続で雨天順延となった。 今年はその時の経験から、札幌からバーベルなどのウエート器具を持ち込んだ。佐藤瞭磨主将(3年)は「スクワットやベンチプレス、いろいろできるように立島先生が用意してくれている。北海道で大会前にやっていたことと同じ形で調整できるのは、いつも通り試合に臨めるので、そこは大きい」。大阪入り後の練習は、基本的に割り当て球場で2時間程度と限られているだけに、運動量の不足を補うためにも有効だ。

春は右翼、夏は左翼で復帰 さあ甲子園は?
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佐藤主将は春の大会では右翼だったが、大会中に右肩を痛めて、夏は南北海道大会の準決勝から左翼で復帰。大阪入り後は本来の右翼でノックを受けている。この日も練習開始前に右肩を中心に入念にストレッチ。「自分ではレフトでもライトでもどちらでもいいですし、与えられた機会、ポジションでやるだけ。コンディショニングは順調に進んでいるので、良い状態で試合に臨めるかな」と、不安を一蹴した。
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9日にOB・ヤクルトの阪口が宿舎訪問
2017年8月12日全国高等学校野球選手権大会、神戸国際大付戦に先発した阪口
前日の9日には、関西に遠征中のヤクルト・阪口皓亮投手(25)が忙しい時間の合間を縫って宿舎を訪問した。選手とは直接話す機会はなかったが、選手が大阪入り後に着用している練習用のユニホームは、阪口ら現役OBプロ8人から差し入れされたもの。さらに昨季限りで現役を引退した鍵谷陽平さん(34)と同期一同からも特製Tシャツが届いている。佐藤主将は「OBの方だったり、いろんな人が自分たちを応援してくれている、という気持ちは強いですし、応援してくれる人のためにも勝つことが一番の恩返しだと思うので、結果でしっかり恩返ししたい」。2大会連続の初戦突破を力を込めた。
前日9日、OBから贈られた練習着を着て練習する北海ナイン