北海1年の森健成が自己最速147キロをマーク「来年のセンバツで150キロを出したい」【夏の甲子園】
一回、球速147キロを計測した北海先発の森=撮影・桜田史宏
■全国高校野球選手権第7日(8月11日、兵庫・阪神甲子園球場)
▽1回戦 東海大熊本星翔10-7北海

1年生投手としては夏の甲子園歴代2位
北海期待のルーキー・森健成投手が、先発で甲子園デビューを果たした。一回に2点失ったが、3回2失点と及第点。一回に自己最速を3キロ更新する147キロをマークしたが、1年生投手としては、夏の甲子園歴代2位の好記録。甲子園をはじめ、全国の高校野球ファンや各球団のスカウトに衝撃を与えた。
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入学時の142キロから、投げるたびに自己新を更新し続ける背番号13が堂々のデビュー戦を終えた。「ずっとテレビで見てきたマウンドというか場所だったんで、そこに立っているという経験、気持ちは忘れないようにしたい。全てが初めてだったこの経験をしっかり生かして、来年の春から全部で5回、甲子園に出られるように頑張りたい」と力を込めた。
当日朝、大役を言い渡され思ったことは…
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大役を言い渡されたのは当日の朝。「緊張はしていたが、甲子園でも自分のピッチングをしよう、と思った」。先頭打者の2-2からの5球目。ファウルにされたが、スコアボードには147キロの表示。続いて6球目も147キロ。ただ投球が上ずり、四球になった。1死二塁から3連打を浴びて2失点。「ずっと球が高くて、そこをどう修正していくか、とずっと考えながらのピッチングだったので、初回が悔やまれます」と反省した。

二回以降は球速より制球を重視し無失点
二回以降は球速より制球を重視。2イニング無失点と立て直し、修正能力の高さものぞかせた。「雰囲気が予選とは違って、打線も全国レベル。甘いところに行ったらしっかり捉えられた。来年への課題として受け止めて、冬に改善していきたい。球速もコントロールも磨いて、来年のセンバツで150キロを出したい」と宣言した。
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負けられない相手がいる。同じ北海道出身で、昨夏のU-15ワールドカップで世界一になった、侍ジャパンU-15日本代表の林将輝投手(大阪学院大高1年)だ。「中学校の時はずっと林、林と言われてきて、結構悔しかった。まず甲子園に出て投げて、ちょっと林に追いついてきたかな」とライバル視する。林は道外へ野球留学し、森は「地元の高校で甲子園に出て日本一になることを目標にしたくて、それを達成したくて」と北海に進学した。「3年になったら自分の代でしっかり結果を残したい。北海道を背負うピッチャーにも、世代を背負うピッチャーにもなりたい」。伸びしろ無限大の右腕の挑戦が、甲子園から本格的に幕を開けた。
