松本剛 現役引退する同学年・若林晃弘への思い 2軍で見た真摯な姿勢、託された〝胸熱エール〟
引退した若林について語った松本剛=撮影・松本奈央
「ワカ、打っていたね」2軍ヤクルト戦でフェン直三塁打
日本ハムの松本剛外野手(32)が、今季限りで現役引退する同級生への思いを語った。若林晃弘内野手内野手(32)が28日の2軍ヤクルト戦(鎌ケ谷)で引退試合に臨み、右中間フェンス直撃の三塁打。直接、見届けることはできなかったが、「ワカ、スリーベース打っていたね」と自分のことように喜んだ。
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両打ちで内外野を守れるユーティリティープレーヤーは、2024年3月に巨人からトレードで加入。「同級生だし、(2シーズンと)短かったけど一緒にやって。彼は人間性が素晴らしいなと思う。いろいろな経験して、いろんなところ守れるし、間違いなく野球界に残る人材だと思っています」。
引退試合となった28日の2軍ヤクルト戦で三塁打を放つ若林
チームに早くなじめるように
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チームメートになる前から「あいさつとか、軽くしゃべったりはあった」。早くチームになじめるよう、できる限りサポートした。「うちは若い選手が多いから。他球団から来て、年下だからってガンガン行けないと思う。意外に気を使うと思った」。食事に誘うなど、積極的に交流を深めた。
2024年3月13日オープン戦対広島、前日に入団した若林(左)と練習前に一緒にジョギングする松本剛
黙々と取り組む姿「やっぱりかっこいい」
プロ14年目の今季は打撃不振もあり、2度の2軍落ちを経験。育成の場とされるファームで、出場機会が限られる中、やるべきことにコツコツ取り組む若林の姿勢に心を打たれた。「モチベーションを保つのは難しい中でやっていたと思う。そんな中でも、ずっと変わらず。後輩に対する立ち振る舞いもそうだし、腐ったそぶりを見せず、文句一つ言わず、黙々とやっている姿は、やっぱりかっこいいなと思いました。常に変わらずにやっている姿をファームで見て、本当に尊敬するなと思いました。そういうのは見習わないといけない」。
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若林からは球団の発表の前に「今年限りでやめることになった」と連絡があった。ファームでの姿勢に尊敬の念を抱いたことを伝えると、「同級生として第一線で活躍している姿をまだまだ見たい。若いやつに負けないで頑張ってくれ」と返信があった。友からの熱いエールは、松本剛の胸に深く刻まれたことだろう。
引退試合で三塁打を放ち、スタンドにあいさつする若林