ファイターズ
選手会長・松本剛 新庄監督も感謝するその振る舞い 「みんなやれることを探しています」

異例のサプライズあいさつで
日本ハムの選手会長・松本剛外野手(32)が、23日の楽天戦(エスコン)後に行われた本拠地最終戦セレモニーの最後を締めくくった。
新庄監督の意向もあり、場内を一周しながらマイクパフォーマンスを行う異例の形に。指揮官から「今年は、本当につらいシーズンを送った選手会長の松本剛。守備が終わった後に選手を(ベンチで)出迎えるのを一番、早くしてくれた剛。本当に感謝しかないです。最後に一言!」と振られ、「本当にこうやって話す立場でありながら、ファンの皆さんの期待に応えられず、申し訳ない気持ちでいっぱいなんですけど。代わりにみんなが戦ってくれて、ファンの皆さまが平日ナイターでも満員、そんな状態を常につくってくれたおかげで、われわれはここにいます。これからまだ大航海は続いていきますので、皆さん、必ず付いて来ていただいて、最後の最後にはファンの皆さんとともに笑えるように全力で戦っていきたいと思いますので、熱いご声援をよろしくお願いします。きょうはありがとうございました」と頭を下げた。

自ら立場を自覚し何ができるか模索
チームを代表してあいさつする予定だった松本剛も驚いたという展開。「元々、最後にしゃべる予定だったので。言おうと思っていたことも飛びました」。プロ14年目の今季はここまで2度の2軍降格を経験するなど、指揮官の言葉の通り「つらいシーズン」を送ってきた。自身が置かれている立場は理解している。
「正直、この成績でスタメンで出られるなんて思っていないです。点差が開いた時だったり、切羽詰まった時に、守備固めから行っての1打席だったり、そういうところでしっかりまた結果を残して、スタメンで使いたいって思ってもらえるようにやらないといけないと思いますし、まずはそこかなと思います」