レバンガはBリーグ勢に3連敗 ロイブルHC「別の試合になってしまったのは事実」
試合終了後、ファンの前で挨拶する富永(右)=撮影・東倫太朗
■Bリーグプレシーズンマッチ(9月20日、札幌・北海きたえーる)
▽レバンガ北海道80-85FE名古屋
日本代表SG富永啓生(24)が左足首の捻挫でベンチから見守る中、得点源を欠いたチームは、80ー85で敗戦。プレシーズンマッチとレバンガカップでBリーグ勢に3連敗。21日の開幕前最後のゲームで光明を見いだしたい。
10点ビハインドから3点差まで追い上げたが…
第4クオーター(Q)を10点のビハインドで反撃に出たが、相手のプレッシャーにパスミスを連発してターンオーバーから失点を重ね、勢いに乗り切れなかった。それでも残り49秒で5点差となったところからファウルゲームに持ち込み、同18.5秒にPFケビン・ジョーンズ(36)の3点シュートで3点差まで追い上げたが、あと一歩届かなかった。
ベンチで試合を見守る富永(中央)
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富永の存在の大きさが、改めて浮き彫りになった。9月6日のプレシーズンマッチ初戦の大阪戦では、チームトップの31得点をマーク。13日のレバンガカップセミファイナルでは、27得点。翌日のA千葉戦では第2Q2分過ぎに左足首を痛めて交代したが、それでも17得点でチームトップ。トーステン・ロイブルHC(53)は「富永選手がコートに立てないとなると、やっぱり試合自体が全く違う、別の試合になってしまったのは事実」と肩を落とした。
大きな敗因の一つはパスミスからの…
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課題を潰しても新たな課題が見つかるのがプレシーズン。レバンガカップのA千葉戦では相手にリバウンドを23本許したことが敗戦に直結した。この日はパスミス。ロイブルHCは「ターンオーバーが17個。名古屋さんの得点の半分ぐらいがターンオーバーから得点につながったのが、大きな敗因の一つ」。さらにフィールドゴールの確率が30パーセント。「富永がいないことによってスペースもあまり通常以上にない状況で、きょうの試合に関しては、シュートを打たなきゃいけない選手たち全員のシュートの確率が良くなかった」。シーズン中にも同様のことが起こらないとは限らないため、今から準備と対策が必要不可欠だ。
ラモスが感じた「ホームのファンに見せてはいけない」傾向
昨季主将を務めたSG/SFドワイト・ラモス(27)がチームに苦言を呈した。「プレシーズンなので勝ち負けはカウントしないが、やはりホームで自分たちのファンの前でプレーする以上は、しっかり結果も求めたい。きょう試合中も少しの時間だったかもしれないが、チームとしてちょっと諦めたんじゃないか、という傾向も感じた。やはりホームのファンの前では絶対やってはいけない内容。あしたは勝ちたい」と口元を引き締めた。
第4Q、ペイントエリア内でボールを失うラモス
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4年契約という大型契約を結んだ富永中心のチーム作りの開幕まで、残るテストマッチは21日の1試合。幸い、開幕のコートには立てる見込みだ。指揮官は「普通に歩ける状態で、練習中もシューティングはできているので、開幕には間に合うんじゃないか」。富永本人も試合後のコート上から「きょうプレーできなくてすみません。開幕までにケガを治して、万全な状態で開幕に挑めるように頑張るので、ブースターの皆さんの応援、よろしくお願い申し上げます」。10月4日、名古屋でいよいよBリーグデビューを飾る24歳のプレーは必見だ。