レバンガ北海道 富永啓生 目標のNBA入りへ日本での〝てっぺん獲り〟に挑む

レバンガ史上最高額の年俸で契約
日本の頂点に導く―。レバンガ北海道に加入した富永啓生(24)が9日、札幌市内で入団会見を行った。折茂武彦代表取締役社長(55)や桜井良太GM(42)らからの熱烈オファーを受け、次なる挑戦の場をレバンガに選んだ。1年契約で年俸は非公表だが、レバンガ史上最高額の見込み。日本屈指のシューティングガード(SG)がチームを優勝に押し上げ、北海道経由のNBA入りを目指す。
日本代表の若武者が選んだ北の大地
「てっぺんを獲りたい」。Bリーグ1部でいまだCS(チャンピオンシップ)進出がなく、勝率5割も達成したことのないレバンガだが、富永は淀みなくハッキリと言い切った。大学からバスケの本場・アメリカへと舞台を移した。そして持ち前の3点シュートを武器に、23年W杯、24年パリ五輪などを戦ってきた自信が、富永の発する言葉を力強いものとする。
新たに自分を磨く場所として、北の大地が最適だった。新たに就任したロイブルHCにはU16日本代表、U18日本代表、3×3の日本代表でも指導を受けた。自らの長所と短所を知り尽くしている新指揮官の存在が富永の成長を加速させるとみている。「彼は自分の強み、弱みっていうところをすごく分かっていると思うので、すごく自分を成長させてくれるのは間違いない」とキッパリ。課題としているディフェンス面に磨きをかけ、さらなるレベルアップを期す。

【一問一答】レバンガの富永啓生が入団会見 北の大地を新天地とした理由は
チームを高みに導けば個人としても
2025-26のBリーグ最終シーズンに浮上を目指すチームと、富永のチャレンジ精神はマッチした。昨季21勝39敗で東地区5位に終わったレバンガだが、富永は「自分のバスケットキャリアの中で、結構アンダードッグのポジションにいることが多かった」と意に介さず、むしろ「自分が加入して、CSであったりとか、チャンピオンを獲っていけるようになれば、個人としても評価は上がってくると思う」と闘志を燃やしている。チームも交渉の際に取り繕うことなく、ありのままの現状、そして富永を迎えて変革していきたい形を伝えたことが好印象にもつながった。
「ここに来ることが自分の最終的な目標であるNBAに行く一番の近道なのかなと思いました。もちろんこれからたくさん努力しないといけないと思いますし、その中でこのチームに来て、個人としても、チームとしても成長することで目標を達成できるのかな」