コンサドーレ
2025/09/17 18:30 NEW

高木駿 大敗後も貫くスタイル「良い攻撃を続けることで良い守備ができる。そこが大事」

いわき戦の大量5失点から切り替えて徳島戦に臨むGK高木=撮影・宮西雄太郎

■9月17日、札幌・大和ハウスプレミストドーム屋外サッカー練習場

 北海道コンサドーレ札幌は17日、札幌市内で第30節・徳島戦(20日、鳴門大塚)へ向けて紅白戦などを行った。前節・いわき戦で大量5失点を喫したGK高木駿(36)は「しっかり切り替えてアウェーで勝ち点を取ります。勝つしかない、連勝するしかない。それだけです」ときっぱり。モヤモヤ募る敗戦の意味を受け止め、また1つずつ白星を積み重ねるつもりだ。

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 2人の退場者を出した前節の結果を、いつまでも引きずってはいられない。週明けのミーティングでは「人数が少なくなってからのシーンを見ても仕方ない」と11対11で戦った時間帯に焦点を充て、課題と収穫をピックアップ。練習ではプレーの精度を高めようと、各選手が入念に連係を確認した。

 次々とゴールネットを揺らされた大敗の中にも、確かな光は存在する。数的不利に陥っても勇敢に戦う仲間たちの姿を、高木は最後方から目に焼き付けていた。「9人になってからも戦う気持ちを誰も失っていなかった。自分たちでボールを前に、ゴールへ運ぼうとする姿は見せられた」。傷口が広がることを恐れず、どん欲に勝ち点奪取を目指す姿勢は、少なからず今後の戦いにつながるはずだ。

4選手欠く状況もプラス思考に転換

 いわき戦で一発退場になった荒野とマリオに加えて、累積警告によりバカヨコと宮澤も次節の出場停止が決まっている。主力4選手を欠くシビアな状況を、高木は決して悲観的に捉えていない。

 「ここで新しい選手が出てきてくれるとプラスに考えている。新しい選手が出てくることで、逆に良い違いが生まれる。フレッシュな選手が入るだろうし、新しい組み合わせになれば人それぞれの特長が出てくる。全くのマイナスではない」

 新たな力の台頭を願う守護神は、最後方でどっしり構えてチームメートの躍動を手助けする。「僕はいつもと変わらず良いボールを運びたい。相手が変われば守備のプレッシャーの掛け方、守備のやり方も違う。それをしっかり見て相手を食いつかせながら、後ろからチームが良い攻撃をできるよう配球したい。良い攻撃を続けることで良い守備ができるので、そこが大事になる」と攻撃の起点となり、フィールドプレーヤーの活躍を促してみせる。

 リーグ最少失点を誇る徳島の守備網を打ち破るには、攻め続ける覚悟と勇気が必要だ。攻撃の一手目を担う高木は「だいたいの攻撃はゴールキックや、僕がボールを手に持ったところから始まる。アタックし続ければ相手を疲弊させることができるし、相手のブロックを緩めることでスペースができて攻めやすくなる。そこを上手くやっていきたい」。屈辱的敗戦を嘆くことなく、前へ進む。苦境に立たされたシーズン最終盤も、背番号51はファイティングポーズを取り続ける。

 

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