高木駿がエスコン頂上決戦に感激 「どれだけ良い人なんだろう…」伊藤大海との秘話も披露

■9月10日、札幌・白旗山競技場
北海道コンサドーレ札幌は10日、札幌市内で第29節・いわき戦(13日、プレド)へ向けて紅白戦などを行った。GK高木駿(36)は前日9日にエスコンフィールド北海道を訪れ、日本ハム対ソフトバンク戦を愛息と観戦。シーズンの大一番で躍動したファイターズナインから大きな刺激を受け取った。英気を養った札幌の守護神は8月に偶然の出会いを果たした伊藤大海投手との秘話も交え、残り10試合の躍動を誓った。
パ・リーグ首位と2位の直接対決に、胸が熱くなった。序盤の3点ビハインドを跳ね返し逆転勝利を収めたF戦士の活躍を、最初から最後まで目に焼き付けた。「大海選手がピッチャー返しに反応して捕ったシーンはしびれました。三振を奪ってからのガッツポーズも本当に格好良かった」と、今季3度目の現地観戦は興奮の連続だったという。
競技は違っても、勝負の世界に生きるアスリートから学ぶことは多い。高木が注目したのは、登板前にエースが発した一言だった。「登板前の記事を読んだら(殺気を感じないと)チームをピリピリさせるようなことを言っていて、実際の試合で体現していた。投げる瞬間に、鬼気迫る感じや絶対的な自信があふれ出ていました」。全力で腕を振り、雄叫びを上げる。マウンド上でチームを鼓舞する姿から超一流のすごみを感じ取った。
「スポーツの世界に年齢は関係なくて、若い選手で貫禄がある人はたくさんいる。僕は36歳だけど逆に若さも出せると思う。それぞれの選手が持っているものを100%出すことでチームに良い影響を与えられるし、それが選手の価値だと思う。そんな姿を大海選手は示していた。ただのファンなので、偉そうなことは言えないですけど(笑)」
高木は少年野球チームに所属する長女と長男の影響を受け、野球に興味を持ち始めた。そんな1人のファンが、ますます魅了される出来事があった。8月上旬の長崎戦へ向けて新千歳空港へ行くと、偶然にも移動便が日本ハムナインと一緒だった。