【一問一答】伊藤大海 「逆風張帆」を胸に14勝目 「ボスに付いていけば何か起こるんじゃないかとみんな思っている」
六回2死二塁、ソフトバンク・栗原から三振を奪い、渾身のガッツポーズを見せる伊藤=撮影・岩崎勝
■パ・リーグ23回戦 ソフトバンク4-7日本ハム(9月9日、エスコンフィールド北海道)
日本ハムの伊藤大海投手(28)が〝執念〟のピッチングを見せた。二回に3点を先取されたが、ドラフト同期の今川優馬外野手(28)が勝ち越しのソロを放つなど打線が強力援護。三回以降はスコアボードに「0」を並べ、昨季に並ぶ自己最多の14勝目を挙げた。試合後の一問一答は以下の通り。
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―一回から気迫あふれるピッチング
「そうっすね。落とせないゲームでしたし、2イニング目にちょっと点を取られてあたふたしましたけど、絶対に取り返してくれると思いながら、粘り強く投げることができました」
14勝目を挙げた伊藤=撮影・小田岳史
―三回以降は立ち直った
「向こうのアプローチも含め、(捕手の田宮)裕涼とあのイニング、いろいろ相談しながら配球のパターンを変えながらできたのが良かったなと思います」
―ドラフト同期の今川が、勝ち越し弾を放つなど活躍
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「ファームでもかなり結果を出している中、なかなか機会が巡ってこなかったのも、もちろんあった。それで昇格初日にこれだけ打てるのは執念を感じましたし、かっこいい先輩だなと、あらためて思いました」
お立ち台でグータッチを交わす伊藤(左)と今川(右)
―二回、失点した時の気持ちは
「いやあ、きょう、雰囲気も良かったので、チームの。3点取られましたけど、負ける気は全くしなかった。4点目っていうのは、ガクっとくる部分はあったと思うので、なんとか3点。あとはゼロでっていう気持ちで投げて、打ってくれたので、本当に助けてもらいました」
―エースとして連敗を止めたかった
「もちろん必死にやっている中で、なかなかうまくいかないこともあると思う。あんまり流れも良くなかったので、なんとかここで食い止めたい気持ちはあったんですけど、先に失点してしまって。なんとかチームで勝てたゲームだと思うので、本当に野手だったりに感謝したいと思います」
四回1死、ソフトバンク・栗原から三振を奪い、ほえる伊藤
―逆転優勝へ機運が高まる試合となった
「きょうのファイターズの選手を見たら分かると思いますけど、誰一人、諦めていませんし、ボスに付いていけば何か起こるんじゃないかとみんな思っている。それを確かめに行けるように必死に愉しんでいきたいです」
―お立ち台で話していた「逆風張帆」という言葉はどうやって探したのか
「お守り的な言葉が欲しいなって、いつも調べるんですけど、きょうちょっとそれがしっくりきたので。逆境に立ち向かいながら、なんとか困難を乗り越えていくっていう今のファイターズにピッタリだなって。ずっと頭に置きながら、ゲームを進めていました」
七回を終え、祈るようにグラブを掲げる伊藤
―昨年に並ぶ14勝目を挙げた
「一試合一試合、負けられないですし、それも伸ばしていきたいですけど、まずはチームの勝ちにつながる投球を、残り数登板ですけど、必ずできるように準備していきたいです」
