伊藤大海 9日のソフトバンク戦で〝釣り仲間〟モイネロと今季6度目の投げ合い 「一戦も落とせない」
9日のソフトバンク戦に先発する伊藤=撮影・中田愛沙美
逆転Vへ負けられない直接対決
日本ハムの伊藤大海投手(28)が9日のソフトバンク戦(エスコンフィールド北海道)に先発する。逆転優勝へ負けられない戦いが続く中、道産子エースがマウンドに立つ。
登板2日前の7日は、ユニホーム姿でエスコンのマウンドから投球練習。「もう勝つしかないので、いい準備していきます」と言葉に力を込めた。

これぞエース! 貫禄の投球を披露した前回のマッチアップ
球宴明けから日曜日の登板が続いていたが、ソフトバンクとの直接対決をにらんで前回から火曜日に変更。相手左腕エースのモイネロと今季6度目の投げ合いに臨む。
先月24日のマッチアップでは、自身に白星こそ付かなかったものの、9回129球を投げて7安打無失点。気迫のこもった投球で、チームのサヨナラ勝ちを呼び込んだ。
勝利で愉しさは倍増
好投手とのプレッシャーのかかる投げ合い。負けず嫌いな右腕が、燃えないわけがない。「それは愉しいですし、勝って本当に愉しいとより感じられたらいいと思います」と腕をぶした。

マウンドを離れれば共通の趣味を持つ〝友人〟
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モイネロとは〝ライバル〟である一方、共通の趣味でもある釣りで親交を深めている。「(ソフトバンクの)通訳の岡本さんがいつも(釣りに)連れ回されているらしいです(笑)。一緒に釣りに行きたいと向こうが言ってきてくれて」
前回登板前には、釣り談義で盛り上がり、日程調整をするシーンもあった。「まだ、しっかり話していないですけど、あれからインスタのストーリーとか反応してくれているので」。釣り人同士、距離感がグッと近づいている。
8月23日、ソフトバンク戦の試合前練習中、モイネロ(中央奥)と言葉を交わす伊藤(手前)
残る目標はリーグ優勝&日本一のみ!
プロ級の腕前を持つ伊藤にとって、釣りはオフの貴重なリフレッシュ方法。今年は個人的な目標として「ヒラメ100枚チャレンジ」を掲げ、「難しいですよ。ポイント選びから何から結構、走りましたね」。先月31日の誕生日には、達成を記念して愛妻からケーキを贈られた。
釣りのノルマをクリアし、次はリーグ優勝という大きな目標がある。エスコンでの残留練習でも1軍の試合はこまめにチェックしており、「一戦も落とせないですね。みんな、そのプレッシャーは一緒じゃないですか」。チームは前カードでオリックスに3連敗。首位・ソフトバンクとのゲーム差は「4」に広がった。この負の流れを止められるのは、エースしかいない。
