4年連続2桁の清宮幸太郎 心に残っている〝ギータ〟からの言葉「おまえのそのキャラクターが…」

■パ・リーグ24回戦 日本ハム2-3オリックス(9月7日、京セラドーム大阪)
日本ハムの清宮幸太郎内野手(26)が、4年連続2桁本塁打となる10号ソロを放った。1点リードの五回2死から、相手先発・山下舜平大の直球を捉え、右翼スタンドへ運んだ。8月6日の西武戦(エスコン)以来、約1カ月ぶりの1発。「(感触は)まあまあ、良かったです。(久々に本塁打が出て)ホッとした部分はちょっとあります」と安堵しつつ、「(4年連続2桁に到達したことは)大事だとは思いますけど、きょう、勝てなかったのが痛いなと思っています」と敗戦の悔しさをにじませた。

前日のミスは新庄監督から直接指導
汚名返上のアーチだった。前日の同カードで、同点の六回に無死から内野安打で出塁し、続く郡司の右前打で二塁へ。勝ち越しの好機を演出したものの、1死後、野村の右飛で帰塁できず、併殺を食らった。試合後には、新庄監督からメディアを通して「あんな走塁ミスをしていたら、勝てるものも勝てない」と厳しく指摘されていた。
この日の試合前練習では、ベンチで指揮官から直接、走塁指導を受けた。「簡単な話でしょ、と。ポンポンポンで(ジャンプしてリズムを取って、相手の外野手が)捕れなかったらゴー。パンパンパン、捕ったらバックでしょー、と言われました。すみません! っていう感じです」。

SHINJOの信条に触れて
新庄監督は7日の試合後、清宮幸のミスをとがめた理由を「やっぱり、もう僕と一緒にやって4年目。ああいうミスはなく、姿で見せてもらわないといけないので」と説明した。中心選手として、この先、何年もチームを支える存在になってほしい―。その思いは、清宮幸にも伝わっている。「そういう(チームの模範になるような)ところを、みんなに見せてほしいという、ボスの信念というか、信条があったんだと思っています」と、指摘を素直に受け入れた。
ただ、清宮幸はミスでしょぼくれたりはしない。心にあるのは、自主トレを合同で行うなど、公私でお世話になっているソフトバンク・柳田の言葉だ。