伏見寅威 〝たつとら〟コンビで白星 登板前に達が「言ってきていた」こととは
二回終了後、達(左)と話しながらベンチに戻る伏見=撮影・桜田史宏
■パ・リーグ19回戦 日本ハム9-2ロッテ(9月4日、ZOZOマリンスタジアム)
6試合ぶりのスタメンで攻守に躍動
日本ハムの伏見寅威捕手(35)が6試合ぶりに先発し、「8番・捕手」でフル出場した。
先発の達孝太投手(21)と久々にコンビを組み、打っては八回に右翼線へ適時二塁打を放つなど、チームを勝利に導いた。
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ベテラン捕手 腕の見せどころ
〝たつとらバッテリー〟は、7月31日のソフトバンク戦以来。新庄監督の意向もあり、1週間ほど前から再結成することが決まっていたという。
「きょうはあまり良くなかったですね。コントロールが悪かった」と、ボール先行になる場面もあったが、粘り強くリードした。「きょうに関してはストライクが入る球を探す作業。味方が最初に点を取ってくれたので、テンポ良く、を心がけました」

共同作業でモヤモヤを払拭
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味方打線が二回に2点を先取し、三回には4点を追加した。
「きょうは完全にファイターズ打線の援護があって、達も無失点に抑えたので。最近、モヤモヤしたゲームが達の中で続いていたので、きょう、欲を言えば九回まで投げてほしかったですけど、無失点なので」。真っすぐとフォーク中心の配球で六回までスコアボードに「0」を並べた。
納得の無失点 「いい投球はできたのかな」
前日3日には、報道陣の取材に応じた達が「1カ月半、勝っていないので、あしたはたぶん、久々のバッテリーだと思うので、頑張ります」とコメント。女房役が伏見であることを〝匂わせ〟していた。

伏見も若き右腕とは一緒に食事に行くなど、白星を欲していることを感じ取っていた。「彼も勝ちに飢えていたので、とにかく勝ちたいっていう、いいピッチングしたい、6回2失点、3失点だと物足りない、と自分にも言ってきていたので。いい投球はできたのかなと思います」と安堵の表情を浮かべた。
心強さしかない リーグVを知る男
八回の第4打席では、2死一塁から右翼線へ適時二塁打をマーク。7月27日のロッテ戦以来となる打点も挙げた。
首位ソフトバンクとの優勝争いは佳境。オリックス時代にリーグ連覇を経験したベテラン捕手の存在は、チームにとって何より大きい。
八回2死一塁、適時二塁打を放った伏見