ファイターズ
2025/09/04 15:15 NEW

《ハム番24時》9月4日


 この日の鎌ケ谷には、前日3日に1軍登録を抹消された有薗の姿があった。「悔しいです、やっぱり。悔しいという気持ちが一番、強かったです」と、2軍降格を告げられた際の気持ちを口にした。

 約3週間続いた今季2度目の1軍帯同の日々を「まだまだ物足りないですけど、最初に上がった時に比べたら、全然、慣れてきましたし、1軍の空気感というのが分かってきたので。良い経験ができました」と振り返る。昇格初日となった8月13日のロッテ戦では、第1打席にプロ初安打初打点となる適時二塁打をマーク。「それが一番デカかったですね。それがなかったら、たぶんまた(すぐに)落ちていたと思うんですよ。本当にあれが一番デカかったです」。1軍の中でも戦える手応えをつかんだ貴重な一打だった。

 心残りは、プロ初ホームランを生み出せなかったこと。8月30日の楽天戦ではレフトへ大きな飛球を放ったが、スタンドまであと一歩届かなかった。その忘れ物を取りに行くためにも、レギュラーシーズンの中で、今季3度目となる1軍昇格を果たしたいところ。「(昇格を)目指していきます、という気持ちで今やっています。今年、(初ホームランと)いきたいです」。大器の片りんをのぞかせたプロ4年目の大砲。再び1軍の舞台で戦う日を目指して、鎌ケ谷からリスタートした。

佐藤2軍打撃コーチ(左)が見守る中、打撃練習を行う有薗=撮影・工藤友揮

  

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