ファイターズ
《ハム番24時》9月3日

7月上旬、水谷がメディアプラットフォーム「note」で記事の投稿を始めた。タイトルはスペイン語で「Diario de la piña」。意味はトレードマークのパイナップルヘアにちなんだ「パイナップル日記」だ。「もともと僕を知ってくれている人はもちろんですけど、そうじゃない人にも知ってもらいたい。ファイターズファンの人だけじゃなくて、野球ファン、それ以外の人たちにも、僕という存在を知ってもらえたら、興味を持ってもらえたら、うれしいなという気持ちがあります」と、自ら発信する理由を教えてくれた。
今季はすでにキャリアハイの11本塁打をマークし、野球界での知名度はぐんぐん上昇中。メディアで取り上げられることも増えたが、24歳の大砲はさらに広い世界に目を向けている。
「僕は、野球人として見られたくないんです。一人間、僕という人を知ってもらいたい。『この人、何している人なの? あ、野球選手なの。じゃあ、ちょっと野球に興味を持ってみてみようかな』と、そういうふうになってくれたら良いですね」。精力的に執筆を続けるのは、野球人としてではなく〝人間・水谷瞬〟を、より多くの人に知ってもらうためだ。
試合が続く多忙な日々の中で、投稿を続けるのは大変ではないのか。余計なお世話とは思いつつ聞いてみると「チャットGPTも使いながらですけど、話すことは不得意ではないので、それの延長線上でできたらなと思っています」。普段の取材でも、考え方や胸の内を分かりやすく伝えてくれる水谷なら、これからもどんどん面白い記事を書くだろう。執筆を本業にしている記者は強力すぎるライバルの出現に、白旗を上げたい気分だ。