パイナポー効果? 水谷瞬が先制打含む2安打2打点 現役を長く続けるために始めた練習
ヒーローインタビューを恒例の掛け声で締める水谷(中央)=撮影・宮永春希
■パ・リーグ15回戦 西武1-6日本ハム(8月5日、エスコンフィールド北海道)
点火の一撃だった。0-0で迎えた三回。日本ハムの水谷瞬外野手(24)は無死一、三塁から先制の左前適時打を放ち、この回5得点のビッグイニングに火を付けた。西武の先発・武内が初球に投じた117キロのカーブを迷いなく振り切った。「甘いところに来たら行こうというところと、チャンスだったので積極的に行こうというのは決めていて、反応で打てた感じです」。続く四回にも2死二塁から右翼前にしぶとく落とし、2打席連続適時打を記録した。
アンバサダーとしてチームに7玉差し入れ
〝徳〟を積んだことが、好結果につながったのかもしれない。「ナゴパイナップルパーク」アンバサダーの水谷は、この日、チームに7玉ほどのパイナップルを差し入れ。広報を通じて「ナゴパイナップルパーク」から自腹で購入して振る舞った。お立ち台でもしっかりとアンバサダーとしてアピール。「パイナップルアンバサダーとしてまだまだ仕事をしていかないといけないんですけど、第一歩としてチームにパイナップルの差し入れができて良かったです」。パイナップルのグッズを作っているファンも多く、着実に〝仕事〟を遂行している。
三回無死一、三塁、先制の左前適時打を放つ水谷
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技術向上とケガ予防を兼ねて取り入れたのは
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このアンバサダーとしての仕事を全うしていくためにも、1年でも長くプレーする必要がある。現役を続けるために、一番の敵となるのはケガだ。水谷はプロ1年目に右肘と右肩を痛めた経験があり、負傷による離脱の悔しさは身をもって感じている。「技術はもちろんなんですけど、ケガの予防も兼ねてます」。そうして始めたのが陸上競技の投てき種目「ジャベリックスロー」で使用されるジャベリックボールでの送球練習だ。先週行われたソフトバンクとのカードから取り組んでいる。
スローイングの改善はもちろんだが、楕円形のボールをいい回転で投げるためには、体全体を使った正しい動作を身に付ける必要がある。そのため、技術向上だけが目的ではない。「ちょっとでも長くプレーするために」体を正しく使うことで肩肘の負担を軽減することも狙いの一つだ。目の前の結果ももちろん大事だが、そこだけに囚われることなく、将来も見据えながらシーズンを戦っている。
水谷は四回1死二塁に右前適時打を放つ
グシャグシャでも最高のヒットを!
夏休みで多くの子供たちも観戦に訪れている。この夏はチームも好調でパイナップルをアピールするには、もってこいの期間となる。決して状態は良くはないと自己分析しているが「グシャグシャでも、きょうの(四回の)ライト前に落ちたやつとか、ああいうのは最高のヒット」。さらに調子を整えて上げることができれば、勝利につながるパイナップルポーズの回数も自ずと増えていくはずだ。